学資保険と定期預金ってどっちがいいの?

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【はじめに】
子供の教育資金を準備する際によく利用される学資保険。
しかし、それぞれにメリット・デメリットがあり、銀行の定期預金で貯金したほうが、メリットがあるケースもあります。
今回は、学資保険と銀行の定期預金についてお話していこうと思います。

【教育資金の準備はどちらがいい?】

子育てしている方にとって、将来の大きな問題になるのが教育資金。しっかり教育資金を準備しておかないと、奨学金に頼る事になります。奨学金はあくまで借金なので、数百万円の大金は子供の人生に大きな負担となります。
・学費はだいたいいくらぐらいかかるのか
国立大学に入学し、自宅通学の場合でも約4百万。私立医歯系に入学をし、下宿などから自宅外通学をすると約3千万と非常に高額になります。教育資金の目安として自宅外通学する事も視野に入れれば、1000万ほど準備が必要になる事がわかります。教育資金は人生の中でも特に高い金額を扱うので、計画的な貯蓄が求められます。

・学資保険と銀行の定期預金の違い
リサーチ会社や保険会社の調査によれば、学資保険の加入率は60%前後と言われていて、子供がいる世帯の半数以上が加入している結果があります。保険会社の金利が110.1%~105.2%に対し、銀行の定期預金は100.05%となり、学資保険はかなり金利がいいことがわかります。また金利は保険会社により異なるため、学資保険に加入を検討する時は比較検討をする必要があるでしょう。

【それぞれのメリット・デメリット】

では、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
・学資保険のメリットとデメリット
学資保険のメリットは比較的高利率であることです。これにより子供が大学に入学する18年間という期間を活用し、資金を効率的よく貯金・運用できるでしょう。
また、保険料控除が適応になるので税制上のメリットもあります。妻が死亡保険に未加入であれば、妻名義で加入することによって保険料控除が適用されます。
学資保険の一番のデメリットは、途中で解約をすると大きく元本を割ってしまい、大損をする可能性があることです。学資保険は基本的に満期にお金を受け取ることを前提としているので、契約を途中解約しマイホーム購入資金や自動車購入資金等に学資保険の積立を使ってしまうと、メリットである高利率の恩恵を受けられません。貯金の元本割れという最悪の結果になるため注意が必要です。

・銀行定期預金のメリット・デメリット
近年は利率が低い状態が続いているため、一見するとメリットがなさそうな銀行預金ですが、学資保険にはないメリットもあります。
まずは元本割れの心配。上記と異なり、銀行貯金は元本割れすることは基本的にありません。そのため、本当にお金が必要になった時に教育資金として貯めていた貯金を活用することができます。
銀行預金のデメリットは、やはり金利の低さです。現在の定期預金の利率は非常に低金利なので、在学中貯蓄しても金利は全然期待できません。さらに、今後の方針によっては金利がより下がる可能性があるため注意が必要でしょう。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?今回は、学資保険と銀行預金についてまとめてみました。学資保険と銀行の定期預金にはメリットとデメリットがあるため、教育資金の準備は学資保険が良いと断言はできません。
例えば教育資金を準備する場合は「銀行預金3割・学資保険7割」と、それぞれ割合をきっちり決めて準備するとより効率的に運用できるでしょう。

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