学資保険と貯蓄はどちらがいい?

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はじめに

子どもが産まれると幼稚園・小学校・中学校入学や卒業・習い事など様々な費用がかかります。
多くの親は、お子さんが望む教育を受けさせたいと思っていることでしょう。
とはいっても、やはり気になるのは「お金はどうやって準備するのか?」ですよね。
教育資金を貯めるメジャーな方法には、学資保険と貯蓄をする方法があります。
どちらも教育資金を積み立てるという意味では似ていますが、どういったところが違うのでしょうか?
今回は、学資保険と貯蓄のメリット・デメリットに焦点を当ててみたいと思います。

貯蓄のメリット・デメリット

貯蓄には普通預金と定期預金があります。
どちらも金利がつきますが、一般的に定期預金は普通預金に比べると金利が高くなります。
加えてネット銀行の方がより高い金利になりやすい傾向にあります。
例えば、あるネット銀行では、普通預金の金利は0.001%に対して定期預金は0.020%となっています。

さらに定期預金には、元本割れの恐れがない点も強みでしょう。
もし、定期預金を途中解約すると、当然ながら利息は低くなってしまいます。(最悪無利息になります)
しかし、その場合でも、元本割れをおこすことはないので、途中解約のリスクは少ないと言えるでしょう。

もう一つのメリットとして預金保険制度があります。(これは普通・定期預金どちらも対象です)
これは利用している銀行が破綻した場合に備える制度で、1000万円までの貯蓄額とその利息が補償されます。

デメリットとしては定期預金は、解約か満期を迎えない限りは、現金をすぐに引き出せないことが挙げられます。
ただし「お金があったらついつい引き出して使ってしまう!」という方には利点かもしれません。

学資保険のメリット・デメリット

学資保険に加入していると、毎月保険料を支払いながら満期時(主に子どもの入学時や卒業時)に保険金を受け取れます。
決まった額の保険料を納めるので、月々の「教育資金の積み立て」を自動化することが1つ目のメリットです。

さらに学資保険は、保険料に5~20%プラスされて返ってくるので、金利が1%を切る貯蓄と比べると格段に優れています。

税制面でもメリットがあります。
まず学資保険料は、生命保険料控除の対象になるため、年末調整や確定申告を行うことで最大で「所得税4万円・住民税2.8万円」を控除することができます。
そうすることで毎年の節税につながります。

加えて満期でもらえる保険金も優遇されています。
通常、生命保険や損害保険で受け取れる保険金は一時所得の対象になります。
しかし、満期時に受け取れる保険金と全保険料総額の差が50万円以下になれば税金はかかりません。
学資保険では、支払った保険料が50万円以上増えて返ってくることはまれですから、保険金は非課税になるケースが多いと言えます。

デメリットとしては、上で挙げた定期預金と同じく「すぐにはお金が引き出せないこと」があります。
そのため契約時は無理のない保険料設定をする必要があります。
もし、途中でお金がどうしても必要になり途中解約すると、元本割れの可能性があります。これは定期預金とは明確に違うところですね。
加えて、契約時の固定金利で運用していくので「インフレに弱い」という短所もあります。これに対しては、金利が高いときに入るなどの対策があります。

まとめ

今回は、学資保険と貯蓄のメリット・デメリットについて紹介しました。
金利や税制の面から見ると学資保険は、大変優れていると言えます。
低金利の時代だからこそ、長い目で見れば教育資金の準備に学資保険はオススメです。

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