学資保険は生命保険料控除の対象です

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はじめに

子どもを育てるということは非常に大変な仕事ですよね。
たくさんのお金もかかります。
一般的にいわれているのは、一人の子どもを大学まで卒業させるのにかかるお金の総額は約1000万円。
これはすべて公立の学校に入れた場合の金額だそうですから、私立の学校となるともっと多額のお金が必要となります。
そのような教育費を準備するための手段としてポピュラーな存在であるのが学資保険。
子どもがある年齢になったらまとまったお金を受け取ることができるように加入する人が多い保険です。
ところで、この学資保険ですが生命保険料控除の対象となっていることはご存知でしたか?

保険料控除とは?

はじめに「そもそも保険料控除とは何ぞや?」というところから見ていきましょう。
所得税などの税金は所得に対して課せられます。
所得とは、収入から必要な経費を引いたものです。
ところが、ケースによっては所得からさらにいくらかの金額を引けることがあります。
これが控除です。
ではなぜ保険料が控除の対象になるのでしょうか?

保険というものは、万が一のことが起こった場合に備えて入るというのが多いですよね。
生命保険は特にその色合いが濃い保険です。
もちろん、日本という国は世界の中でもさまざまな公的制度が充実している国です。
そういう「万が一のこと」が起こった場合でも、何らかの制度が利用できる可能性は少なくありません。
しかし、公的制度だけで十分かと問われれば、そうとはいいづらいですよね。
だからこそ自らお金を払って保険に入るわけです。
いわば自助のための努力をしていることになります。
そのような努力に対して、国も多少は税金の負担を少なくしようとしてくれます。
これが保険料控除という制度の背景にある考え方です。

学資保険は生命保険料控除の対象です

では、なぜ学資保険が生命保険料控除の対象となるのでしょうか?
実は、多くの学資保険には「払込免除」という特約が付いています。
この特約が付いていれば、もし契約者である親に万が一のことが起こったときには、その後の保険料は支払う必要がなくなります。
一方で、期日がくれば学資金はきちんと支払われます。
つまり、学資保険は生命保険的な性質も持っているということです。
だから、生命保険料控除が適用されるわけです。

学資保険で生命保険料控除の適用を受けるには?

控除の適用を受けるには手続きが必要です。
サラリーマンや公務員などお勤めの方は、年末調整のときに必要書類を記入し、保険会社から送られてくる控除証明書を添えて勤め先へ提出してください。
年末調整のときに手続きできなかった場合は、確定申告をしましょう。
自営業の方の場合も確定申告が必要です。
何の手続きもしなかった場合は、控除の適用は受けられませんのでご注意ください。

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