保険約款の概要と種類をおさらい

742549

【はじめに】
医療保険や死亡保険、がん保険、就業不能保険、学資保険など、保険商品には様々なものが存在します。
毎月お金を払うわけですから、不測の事態に陥った時必ず受け取れるといいのですが、保険金を受け取るには各プランで定められた条件を満たさなければなりません。
例えば、医療保険なら「最大給付日数は〇〇日」、「〇日以上の入院で保険金が受け取れる」などの条件があります。
こうした給付条件などの決まり事を示したものを保険約款と言います。
今回は、保険約款について改めて見ていきたいと思います。

【保険約款とは】

1.保険約款とは
保険約款とは、保険契約者と保険会社の間での取り決めを示した文書のことです。
約款は、金融庁から認可を受けた保険会社によって作成されており、権利・義務・条件など、保険契約の内容が記載されています。
個人と保険会社が保険を契約する時、契約者一人一人のケースに合わせていたらシステムが成り立たなくなるので、会社やプランによって細かい決まりが設けられています。
保険の契約が成立した時点で約款にも同意したものとみなされるため、後になって「約款を読んでいなかった」、「知らなかった」という言い分は通用しません。
お金が絡むことですから、面倒でも契約前に約款には目を通しましょう。

2.約款の種類
保険約款には、「普通保険約款」と「特別保険約款」の2種類があります。

・普通保険約款
標準的な契約条件を定めた約款です。
普通保険約款の内容は保険の種類ごとに決められており、同一種類の保険であればどの会社にも共通しています。

・特別保険約款
普通保険約款の規定を変更、補充、排除するために定められた約款です。
よく「特約」と略されます。
特別な約款なので、保険会社や保険プランごとに内容が違います。
例えば、医療保険では、所定の手術を受けた場合の手術給付金、125日以上の長期入院をした際の入院給付金、生活習慣病(糖尿病・脳血管疾患・高血圧性疾患、がん、心疾患)の治療のための給付金などの特約があります。

【最後に】

今回は、保険の約款についてまとめてみました。
保険はもしもの時の備えとして入るのですが、困った時に必ず給付金を受け取れるわけではありません。
給付金を受け取るのにもきちんとルールが存在しています。
毎月お金を支払っていたのに、困った時に保険金を受け取れず「こんなはずじゃなかった…」となってしまうこともあります。
だからこそ、契約前に各プランの約款を確認し、自分に合った保険プランを選ぶことが大切です。

関連記事

ページ上部へ戻る