医療保険加入率の推移!昔と比べ変化している病気に対する備え

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医療保険は病気や怪我に対する備えとして7割以上の人が加入している人気の保険商品です。医療保険の加入率の推移を以前と比較してみてどの様に変化しているのかみてみましょう。

【ここ数年の保険の加入率の推移】
生命保険文化センターの調べによると、平成16年を筆頭に加入率は増加傾向にあります。具体的な加入率の推移は下記の様になっています。
平成16年  69.3%
平成19年  71.3%
平成22年  72.3%
平成25年  74%
この様に加入者は少しずつ増加傾向にある事がわかります。
中でも、国民の2人に1人はなると言われているガン保険への加入率は、平成13年では21.2%でしたが、平成25年には37.3%と大幅に増加しています。

【充実した公的医療保険の落とし穴】
そもそも、日本には国民皆保険制度があり全ての国民は公的医療保険に加入しているため、私達は病気などで医療機関にかかっても医療費を全額支払う必要はありません。それぞれ3~1割の自己負担割合に応じた医療費を負担すれば、どこでも公平に医療を受ける事ができます。
また、ガン治療などで治療が長引き医療費が高額になった場合も「高額療養費制度」を利用すれば、ひと月の医療費負担を超えた部分について払い戻しがされます。
これらを考えると、医療保険の必要性は低い様にも思えます。しかし、日本は超高齢化社会に突入しており医療保険は膨大な医療費負担を強いられており、既に赤字経営となっているのです。
また、日本の医療技術の進歩などから、一人一人の医療費負担も以前より増加傾向にあるのです。これらの問題を考えると、公的医療保険だけで私達の医療費を補填するのは難しいと言えるでしょう。
更に、先進医療などについては公的医療保険で対象にならない為、この様な場合も民間の医療保険で備える事が必要になります。

【医療保険に対する意識】
日本には先進国の中でも充実した公的医療保険があるにも関わらず、保険の加入率が年々増加しているのは何故なのでしょうか?
これには、公的医療保険に対する私達の意識が大きく変わった事が挙げられます。
例えば、ガンを患った場合について考えてみると、先進医療などが発達していない時代では有効な治療法もなく、死亡していく人も少なくありませんでした。しかし、医療技術が進歩し新薬の開発も次々とされる現代ではガンを患っても必ずしも死亡するわけではなくなりました。
その分投薬治療、放射線治療、抗ガン剤治療、先進医療など患者側の希望によって治療を選択できる様になりました。これらの治療は高額になり、公的医療保険だけでは不十分だと考えている人は全体の半数以上にのぼります。
この様な公的医療保険の不安感や不十分さを感じ、民間の医療保険の加入率は年々増加していっているのでしょう。

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