医療保険とリハビリの関係

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【はじめに】
最近、こんなニュースを聞いたことはないですか?
「2019年3月いっぱいをもって、要介護者が医療保険で受けている維持期・生活期リハビリテーションが廃止になる」
このニュースでは公的医療保険での維持期・生活期リハビリが廃止になり、介護保険でのリハビリに移行することを伝えています。
ここで「リハビリに医療保険や介護保険が関係あるの?」と思った人もいるでしょう。
そこで今回は、リハビリと医療保険との関係について話していきたいと思います。

【回復が目的です!】

みなさんはリハビリをする目的は何か分かりますか?
体が不自由な人や高齢者などが運動することだけが目的ではありませんよ。それは、あくまで一つのイメージに過ぎないかもしれません。
リハビリの本来の目的は、病気やケガなどで機能が低下した体をあるべき姿に回復することが主になります。回復までに至らなかったとしても、適した状態に機能を維持することも目的の一つになります。

【医療保険適用のリハビリ】

日本の場合、リハビリは診療報酬で受けられ、医療保険が適用されます。つまりは、通常の診察と同じように窓口に健康保険証を提出する感覚でリハビリが受けられます。ただし、必ず医師の指示がいります。
そして、医療保険が適用されるリハビリは病気やケガ、障害などによって細かく分類されます。また、この分類によってリハビリの日数も決まっています。
分類と日数は次のようになります。
呼吸器リハビリテーションで90日、廃用症候群リハビリテーションで120日、運動器リハビリテーションで150日、心大血管疾患リハビリテーションで150日、脳血管疾患等リハビリテーションで180日となっていて、基本的にはこの日数以内で実施されます。ですが、回復の見込みがあると判断された場合は、別で制限を設けて日数を延長できます。

【介護保険との違い】

リハビリには先に述べた医療保険で受けられるものとは別に介護保険で受けられるものがあります。
医療保険との違いは、病気による上記の分類はなく、必要があれば受けられます。また、日数の指定もありません。それから、介護認定がされている人が対象になります。
介護保険で受けられるリハビリの種類は、通所リハビリと訪問リハビリがあります。
通所リハビリは施設に通って行われるものになり、訪問リハビリは自宅で行うものになります。専門職の人員は多く配置されていないものの、長期的なリハビリをするのには向いています。

【まとめ】

今まで病気やケガで何となくリハビリを受けていた人も多いかもしれませんが、そのリハビリに対してちゃんと公的医療保険が適用されています。そういった制度があるからこそ金銭的な不安を感じることなくリハビリができるのです。
しかし、公的医療保険の適用外になる場合もあります。そんなときに備えて民間の医療保険への加入を検討しておきましょう。
そのためには医療保険について勉強することから始めてみてもいいかもしれませんね。

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