これを忘れるな!医療保険の180日ルールとは?

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はじめに

人は年を重ねていくと多少の病気やケガは避けられなくなってきますよね。
そういったことが心配になってくると考えるのが民間の医療保険への加入ではないでしょうか?
そして、できるだけ手厚い保険を探していくうちに、自分なりに加入への判断基準を持つようになるかと思います。
その中の一つに「入院時の給付金支払い限度日数」を挙げる人も多いはずです。
この日数を基準の一つとするのは大切なことです。
ただ、これを基準にする際に忘れちゃいけない「180日ルール」というものがあるのをご存知でしょうか。
そこで知らない人のために、どんなルールなのか紹介します。

180日間空いていないとダメ!

例えば何かしらの病気で入院したとします。そこから何日かして退院をします。
そして、同じ病気でまた何日間か入院を余儀なくされたとしましょう。
この場合、医療保険のことを考えないのなら2回入院したことになります。
ですが、入院時の給付金のことを考える場合は必ずしもそうではありません。

多くの医療保険では「同じ病気」で例のように2回入院したら1回目と2回目の間が180日以内であれば1回の入院として扱われます。
これを俗に「180日ルール」と呼んでいるのです。
ですから、180日以上間が空いていれば例の話は2回の入院とみなされます。
また、病名が違っていても関連性があると医学上判断できれば同じ病気として扱われます。
ただし、中には違う病気での入院だったとしても180日ルールを適用させる保険もあるので注意してください。

60日が主流だが…

180日ルールの内容が分かったら、今度は支払限度日数です。

昨今の入院日数は短くなる傾向にあります。
その要因としては、長期入院をしなくてすむような医療技術の進歩と長期入院をさせにくくなった診療報酬制度の変化があります。
それらの影響のためか、ある調査では61日以上の入院を経験した人の割合は10%も満たない数字となっています。
このような現状を受けて、支払限度日数が60日の医療保険が主流となっています。

ですが、180日ルールを考慮に入れると60日がベストとは言い切れません。
同じ病気で180日以内に2回入院したとして、1回目の入院が50日、2回目が30日かかったとします。
この場合、1回の入院として扱われ、入院日数はその合計の80日となります。
すると、支払限度日数が60日の医療保険だと20日分足りなくなってしまいます。
これでは万が一の備えとしての保険が、その役割を果たせなくなります。

結局、何日がいいの?

では、結局のところ何日がいいのかという話になりますよね。
先に答えを言ってしまうと「120日」がベストと言えるでしょう。
上記では入院日数が短くなる傾向にあると述べましたが、その分入退院を繰り返すようになってしまう人もいます。
そのことを考えると、支払限度日数が60日だと対応できない可能性が高くなるので、余裕を持つ意味で120日は最低でも必要となります。
また、保険料も負担も他の日数の多い保険よりも比較的軽くてすみます。

まとめ

180日ルールに関することは、保険の約款やしおりを読み込まないと見落としてしまいがちです。
また、あとから知っても手遅れだったりします。
ですから、医療保険だけでなく、保険への加入を検討している際はその内容をくまなく確認することをおすすめします。
そうすることで保険が保険として、その役割をしっかり果たすことができます。

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