医療保険の契約内容見直し・変更のタイミングとポイント

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はじめに

医療保険の保障内容や保障額などは、医療制度の変更や医学の発達などにより年々変化していくものです。
加えて、医療保険を扱っている企業間の競争も激しく、毎年さまざまな新商品が発売されており、その中には魅力的なものも多くあります。
そのため、医療保険の契約内容は適当なタイミングで見直し、場合によってはよりニーズに合った保険に変更することが大切になってきます。
今回は、そのような見直し・変更のタイミングと押さえておきたいポイントを考えてみたいと思います。

タイミング

医療保険の契約内容を見直したり変更したりするタイミングとしてまず考えられるのは「結婚や出産」「子どもの独立」「退職」といったライフイベントが起きたときです。
このような出来事の前後には、毎月の家計の事情が変わってきますし、加齢とともにリスクの上昇する病気への備えや、万が一のときの家族の生活を考えた所得補償など押さえておきたい保障内容も変わってくることでしょう。

それに加えて、国が定める法律や制度が大きく変更されたときなども、契約内容を見直したほうが良い場合があります。
例えば、それまで(公的な)保険治療の適用対象外であった治療が、保険治療対象になれば、先進医療や自由診療の特約を見直す必要があるかもしれません。

ポイント

医療保険の契約内容を見直し・変更するときに注意すべきポイントとしては、まず保障内容が自身・家族や制度などの現状とマッチしているかどうかということが挙げられます。
例えば、最近は入院期間をできるだけ短くし、自宅療養と通院で対処するケースが増えてきています。
このような現状では、入院特約ばかりをいたずらに厚くしておくよりは、通院保障とのバランスをとっておいたほうが良いかもしれません。

そして、先ほどのライフイベントとも関係してきますが、家計事情に変化のあったときは特に家計と保険料とのバランスに気を配りながら、医療保険の見直し・変更を行う必要があります。

なお、だいぶ前に加入した保険であれば、むやみに解約して別の保険に変更しないほうが良いケースもあります。
いわゆる「バブル期」の商品であれば、当時の予定利率がかなり高く、支払う保険料が安くなっていることが多いため、解約して別の商品に変更すると保険料が増えてしまうことがあるのです。
ちなみに、このような保険は「お宝保険」と呼ばれています。

最後に

保険期間が定められている定期タイプの医療保険に加入している場合は、満了・更新のときに契約内容の変更・見直しを行うことが多いでしょう。
しかし、終身タイプの場合は一度加入してしまうと、何か出来事が起こるまではついついそのまま放っておいてしまいがちです。
ですが、冒頭でも説明したように医療保険に対するニーズや商品のラインナップは年々変化していくものです。
特に大きなライフイベントが起きていなくても、数年に一度は内容の見直し・変更を行ったほうが良いでしょう。

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