医療保険の部位不担保って何?

47f805b26bb371f65882e640ea2b89ce_s

はじめに

民間の医療保険に入ろうと思ったら、契約のときに、
「お客さまは過去に○○(身体のどこか一部分)の病気をされていますので、○○の部位不担保なら契約できます」と言われてしまった。部位不担保って何?
このようなことを言われると、あまり聞きなれない用語だけに戸惑ってしまうケースもありますよね。
この部位不担保とは契約の「条件」のようなものなのですが、詳しくは以下で見ていくことにしましょう。
あわせて、そのまま契約をする以外の選択肢についても考えてみたいと思います。

いったいどんな条件?

持病があったり以前に病気をした経験があったりする場合に「一定の期間、文字通りその身体の部分については保障の対象になりません」という条件です。
わかりやすく言えば、その部分の病気が原因で入院をしたり手術をしたりしても、保険会社からはお金がもらえないということです。
なぜ、このような条件が設けられているのでしょうか?

もし、病気になるリスクが高い人も低い人も同じ条件で保険に入れるとしたらどうなるかを考えていただければわかると思います。
リスクが高い人に支払われる保険金の割合が多くなり、結果としてリスクの低い人の負担が増えることで不公平が生じてしまいます。
そのような事態を防ぎ、公平性を確保するためにこのような条件が設けられているわけです。

そのまま契約する以外の選択肢は?

もちろん、部位不担保の条件を付けたままで契約するという手も選択肢の一つではありますが、他にも以下のような選択肢があります。

いくつかの商品を比較する

条件の内容は保険会社によってさまざまです。
場合によっては無条件で入れる商品が見つかるかもしれません。
何社かの商品を比較して一番条件のいいものに加入することでデメリットを最小限に抑えられる可能性があります。

告知の数が少ない商品に入る

「引受基準緩和型」と呼ばれるタイプの商品です。
一般的なタイプと比べて保険料が高く、また当初の1年間は保障される額が半分となりますが、条件を満たせば持病による入院や手術までカバーすることが可能です。

告知の必要がない商品に入る

「無選択型」と呼ばれるタイプの商品です。
保険料はさらに高くなりますが、契約時に病歴などについて申告する必要がありません。
ただし、持病による入院・手術はカバーされないことに加え、数カ月程度の免責期間(保障のない期間)がある点にも注意が必要です。

最後に

部位不担保の条件が付いてしまいそうな場合、どのような選択肢を選べばいいのかは個々の事情やニーズによって異なってくると思います。
そのような場合は自分だけで悩まず、保険のプロに相談しましょう。より的確なアドバイスがもらえるはずです。
少しでも迷うことがあれば、ぜひ保険の専門家までご相談ください。

関連記事

ページ上部へ戻る