適応障害でも医療保険に入ることができる?

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はじめに

一億総ストレスなどと言われたこともありましたが、近年の日本ではうつ病や不安障害といった心の病を患う人が増えています。
ただでさえストレスフルな社会状況であるのに、最近ではコロナ禍がその状況にさらに輪をかけているかもしれません。
ところで、心の病と言えば先ほども挙げたうつ病やパニック障害などの不安障害が有名ですが、近年では適応障害という言葉もよく聞かれるようになってきました。
ところで、この適応障害を患ってしまった場合、民間の医療保険に加入することはできるのでしょうか?
結論から言えば、まったく加入できないということはありません。
方法はあります。

適応障害ってどんな病気?

まず、適応障害とはどのような病気なのかというところを見ておきましょう。
簡単に言うと、精神的にストレスフルな状況が始まって3ヶ月以内に、抑うつや不安といった症状が出た場合に、適応障害と診断されます。
適応障害の特徴は、はっきりとした原因が認められる場合にそのように診断されることです。
これはどういう意味なのでしょうか?

うつ病や不安障害といった心の病の診断名は、基本的にDSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)5という国際的な診断基準に則って付けられることになっています。
このDSM5の特徴は、症状重視ということ。
たとえば、うつ病でも遺伝的な要因が中心となって何のきっかけもなく症状が出てしまう場合もあれば、過労などストレスが原因となって発症してしまうケースもあります。
ですが、DSM5では、基本的にマニュアルに書かれている症状を満たしていれば、原因に関係なく「うつ病」と診断されることになっているのです。

しかし適応障害の場合は、原因となったストレスフルな状況が認められた場合のみに、そのように診断されることになっています。
これがうつ病とは異なる点です。
その証拠に、適応障害では原因から離れて半年を過ぎても症状の改善が見られない場合には診断名が見直されることとなっています。

適応障害でも医療保険に入れる?

適応障害などの心の病を患っている場合、一般的な医療保険に入ることは難しくなります。
しかし、入れる保険もあります。
それは健康状態の告知の項目が少ないタイプ(引受基準緩和型)あるいは告知そのものがないタイプ(無告知型)の医療保険。
一般的な場合よりも保険料が高くなったり、保障の内容がやや薄めになったりするデメリットはありますが、これらのタイプの医療保険であれば、適応障害を患っていたとしても入れる可能性が高いでしょう。

最後に

引受基準緩和型あるいは無告知型の医療保険と言っても、商品の種類にはいくつかのものがあります。
どのような商品が向いているのかは個々のニーズによっても変わってきますので、ぜひ保険のプロまでご相談ください。

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