医療保険で受け取ったお金に税金はかかる?

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はじめに

みなさんは入院をしたことはありますか?
一度でも経験のある方ならご存知かもしれませんが、入院をすると意外にお金がかかります。
このお金というのは入院費や治療費のことだけではありません。
こういったお金ももちろん必要になりますが、ふつうこれらには公的保険が適用されますので全額を自分で払うわけではありません。
ここでいうお金とは、このような保険が効く費用以外の出費、つまり全額を自分でなんとかしないといけないお金のことです。
たとえば、病院の中で買い物に使うお金や設備の使用料・個室料金・入院に必要なものを買うのにかかるお金などです。
このような出費に備えるための手段として人気なのが民間の医療保険ですが、これで受け取ったお金に税金はかかるのでしょうか?

医療保険と税金

だれかが死亡したときに支払われる保険金に関していえば、それを受け取った人に納税の義務があることは、多くの方がご存知かと思います。
しかし、税金を払わないといけないのは、何も生命保険だけに限った話ではありません。
たとえば、子どもの大学進学などに備えて入られる方の多い学資保険。
この保険に入っていて税金を払ったことのある方はそれほどいないかもしれません。
でも、それは税金の対象となる儲け(所得)の部分が控除額を下回ったり、申告が必要な額に満たなかったりといった理由でそうなっているだけです。
原則的にはこの保険で受け取ったお金に対しても税金はかかることになっているのです。

ところが、税金がかからないものもあります。
それは、発生してしまった損害を補うようなタイプの保険。
このような保険で受け取ったお金に対して税金はかかりません。
「損をした分が補われただけなのにそれに税金がかかるのはおかしい」ということなのかもしれませんね。
そして、医療保険はこのタイプの保険です。
入院費用にしろ手術費用にしろ、入院のおかげで必要になったお金にしろ、これらの出費は「損害」であるわけですから、それを補うお金に対して税金はかからないということですね。

むしろ税金が返ってくる?

医療保険と税金の関係でいうと、受け取ったお金に税金がかからないだけではなく、むしろ税金が返ってきたり安くなったりするケースもあります。
なぜなら、加入していることで月々支払うお金は生命保険料控除の対象になるからです。
年末調整や確定申告の際に手続きを行えば、すでに払った税金の一部が返ってきたり、あるいは税金が安くなったりする場合があります。
ただし、医療費控除を利用する場合は、受け取ったお金の分はかかった医療費から引かなければなりませんので、その点には注意が必要です。

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