医療保険の180日ルールとは?

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はじめに

公的医療保険をカバーする働きをもつ民間医療保険は、長い人生の中で思いがけず起こってしまう病気やケガに備えるものです。
しかし、もしあなたが同じ病気で立て続けに入院した場合、「1回目の入院と2回目の入院の間が180日以内だと、一つの入院とみなされてしまう」というルールがあることをご存じでしょうか?
これから医療保険を検討あるいは見直しを考えた場合、この180日ルールを無視することはできません。
この記事では、医療保険の180日ルールを踏まえた医療保険の選び方について、ご紹介していきたいと思います。

平均的な入院日数は?

厚生労働省が公表している平成29年度(2017年度)の「患者調査」によりますと、全体の平均入院日数は20.3日でした。
年齢別では、15歳~31歳で11.1日、35歳~65歳が21.9日、65歳以上が37.6日、75歳以上が43.6日となっています。短期化している入院日数の中にあっても、年齢が上昇すると入院期間も長くなってしまうことが見てとれます。
また疾病別の平均日数では、心疾患で19.3日、脳血管疾患78.2日、高血圧性疾患が33.7日、肺炎は27.3日となっています。
この平均入院日数から見て、医療保険の給付金支払限度日数は60日あればいいのでしょうか?
実は、この給付金支払いの日数選びには注意すべき点があります。
次の項から、医療保険の日数制限について、さらに見ていきたいと思います。

支払限度日数とは?

医療保険の入院給付金は、保険プランによって給付金を支払える日数の制限があります。
これを180日ルールと呼んでいます。

例えばある病気で30日間入院して退院しましたが、同じ病気で再び40日間入院してしまいました。
このときに、最初の退院日の翌日から次の入院日の初日までが180日以内だと、一つの入院として70日間入院したこととみなされます。
このとき、契約中のプラン日数制限が60日で設定されていると、その分しか給付金が支払われないということになってしまいます。
入院保障はつい「1日目からいくら支払われる」とか金額ばかりに目が行きがちですが、実はこの日数制限も考えてプランを選ばないと、損をしてしまうこともあります。

支払限度日額の種類ととらえ方

それでは医療保険の支払い限度日数にはそんな種類があるでしょうか?
保険プランごとで異なりますが、一般的に30日・60日・120日・180日・360日・730日・1095日など、さまざまな日数が設定されています。
もちろん日数が多いほど安心ということはありますが、その分月々の保険料がかさんでしまうことも事実。

これは一つの例ですが「支払限度日数を120日にして、長期入院などに備える」あるいは、「支払限度日数は60日にして、支払限度日数無制限となるがん保険を併用して、長期入院が予想される病気に備える」という考え方があります。

まとめ

将来を安心して暮らせるように、医療保険を新規で検討されている方や、今の保険を見直したいと考えている方も多いかもしれません。
今の時代、保険会社ではオンライン対応なども充実していますので、ぜひアクセスしてご自身に合った保険選びを行ってみてください。

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