医療保険の加入率ってどれくらい?

22319561_s

はじめに

病気やけがで入院・手術をしたときに備える民間の医療保険。
その加入率はいったいどれくらいなのでしょうか?
今回はこのテーマについて見ていくことにしましょう。

日本の公的医療保険制度は優秀ではあるが・・・

身体の具合が悪くなれば、保険証を持って病院に行く。
そのとき、私たちが負担するのは治療費全体の一部だけです。
現役世代の方であれば、その負担割合は通常3割となっています。
仮に、風邪をひいて病院に行き、その治療に5000円の費用がかかった場合でも、実際に負担するのは1500円で済むというわけです。

私たち日本人にとってはほとんど当たり前のことにも思えるこの制度ですが、国外に目を向けてみるとこれほど優れた制度を導入している国は多くはありません。
たとえば、アメリカの場合、公的医療保険制度を利用できるのは高齢者や障害を抱える人あるいは一定以下の所得しかない人など、ごく一部に限られています。
つまり、公的医療保険制度において、私たち日本人は世界の国々と比較してみても、かなり恵まれている部類に入ると言えるのです。

とは言うものの、まったくの無料で治療が受けられるケースというのはあまりありません。
先ほども述べたように、治療費全体の何割かは自身で負担しなければならないのがふつうです。
このため、全体の金額が大きくなった場合、たとえ3割であっても負担はそれなりのものとなるでしょう。
さらに、入院や手術ということになると治療費以外の出費もかさみがちです。
このような負担をカバーするための手段こそが民間医療保険なのですが、その加入率はいったいどれくらいなのでしょうか?

加入率はどれくらい?

公益社団法人生命保険文化センターが公表している令和元年度の生活保障に関する調査「生命保険の加入状況」によれば、民間医療保険の加入率は全体でおよそ73%です。
これを年代別に分けて見てみましょう。
最も加入率が高いのは40代で、実に約80%が民間医療保険に入っている状況です。
40代の次に加入率が高いのは50代でこちらも79%と8割近くの人が加入しています。
やはり、年齢を重ねるにつれて身体のトラブルに対する不安が大きくなり、それが医療保険への加入という行動となって表れているのでしょう。

では、年齢が若い世代だとどうなっているのでしょうか?
30代の場合、加入率は72%で全体的な数字とほぼ同程度ということになります。
年齢がさらに若くなって20代の場合、加入率は48%です。
30代以上の年代と比べるとその数字はかなり低くなりますが、それでも半数近くの20代の人は医療保険に加入しているということが明らかになっているのです。

最後に

病気にかかる可能性がそれほど高くない20代の人でも半数近く、そしてそれ以上の年代になると7~8割の人が加入している医療保険。
それだけ、身体のトラブルが起こってしまったときの備えに対する意識が高まっているということなのでしょう。
社会人にとって医療保険への加入は常識と言える時代になりつつあるのかもしれません。

関連記事

ページ上部へ戻る