終身医療保険は長生きするほど損になる?加入時のポイント

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医療保険には様々な種類がありますが、保険期間で分けると定期保険と終身保険というものがあります。
特に最近人気なのが、保障が一生涯続く終身保険と呼ばれるものです。しかし、加入する時にはポイントをきちんと知っておかないと損をしてしまう事もあります。気を付けるポイントについて詳しく見てみましょう。

【終身医療保険の特徴】
定期保険は、一定の期間だけ保障をするタイプの保険で保険料は年齢が高くなると上がっていくという特徴があります。これは、高齢になるほど病気になる確率が高くなるからです。
一方、終身保険は保障が一生涯続き、保険料も一生上がらないという特徴があります。
保障が一生涯続き、保険料の値上がりもない、という事で多くの人が高齢になった時の病気を心配し加入者は増加しています。
しかし、加入する前に少し冷静に終身保険について考えて見る必要があります。

【終身保険に加入する際の注意点】
終身医療保険の保険料の支払いは、「終身払い」と「○○歳払込終了」という2つがあります。月額に換算してみると、終身払いの方が安くなりますが、定年を迎え年金生活になった場合にもずっと保険料の支払いができるかどうか、慎重に検討する必要があるのです。
現役時代には、支払う事が出来ていた保険料も夫婦ともに年金生活になり収入が減った時、同じように支払えるか、また配偶者の病気や、家の補修など老後には思ってもみなかった支出がある事も忘れてはいけません。
保険の加入時には、数年後、数十年後の家計を診断し余裕のある支払いにしておく必要があります。

【終身保険は長生きをするほど損?】
また、終身保険についてよく言われるのが長生きするほど損になるという事です。終身保険に加入した目的が、長生きリスクに備える物であったはずなのに、これでは本末転倒になってしまいます。
どういう事なのか、詳しく見ていきましょう。
例えば終身医療保険で、60歳で払込終了にした場合と、終身払いにした場合についてみてみましょう。
現在40歳の加入者で毎月の保険料が、2,500円の場合60歳払込終了型の場合、保険料総額は2,500×12×20で60万円となります。
一方、同じ内容で終身払いにした場合、2,000×12×20で48万円、以降も生きている限り保険料の支払いが続きます。
このように、終身払いは長生きするほど加入者に大きな負担がかかってくることは間違いありません。
毎月の保険料は終身払いの方が安くなりますが、平均寿命まで生きると仮定すると有期払いで払い終えた方が最終的に払う保険料の総額は少なくなり、年金生活になった場合にも保険料の負担に悩まされる事もありません。

【まとめ】
このように終身保険は一見よい面ばかりのようではありますが、実はリスクもあるのです。
契約時には、現在の収支だけでなく今後の生活がどのように変化していくのかも考え、慎重に保険を選ぶようにしましょう。

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