医療保険には加入できない?パーキンソン病の人の告知と保険

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パーキンソン病の人は、症状や治療状況によって一般の保険への加入が難しくなるケースがあります。保険の加入をする際の告知のポイントや、パーキンソン病の人でも加入できる保険について見てみましょう。

【パーキンソン病とは】
パーキンソン病とは、脳内物質ドーパミンが不足して錐体外路症状を示す神経変性疾患のことを言います。本疾患と二次性パーキンソン病症状を総称してパーキンソン症候群と呼び難病に指定されています。
症状としては、ふるえや、顔の表情の変化が乏しくなる、動作がゆっくりになる、書字が徐々に小さくなる、前傾姿勢になり転倒しやすくなる、歩行障害、便秘、排尿障害、起立性低血圧、発汗過多、鬱症状、精神病、認知障害などが現れます。

【告知の時のポイント】
医療保険に加入する際には、健康状態の告知が必要になります。また、持病や既往症などがある人は治療の状況や、症状などについて詳しく記入する必要があります。パーキンソン病の告知については、下記のようなことが必要になります。
・パーキンソン病と診断された時期
・振戦の有無
・歩行障害の有無
・うつなどの精神症状の有無
・定位脳手術の有無とその時期
・服用している薬剤名
・受診している医療機関
・主治医
などが必要になります。一般の医療保険に加入することは難しいと思いますが、引受基準緩和型保険や、無選択型保険には加入できる場合がありますので、相談してみましょう。
但し、保険料は一般の医療保険よりも割高になります。

【保険に加入しにくくなる理由】
パーキンソン病は運動障害の進行が中心ですぐに生命の危機はないものの、一度発症すると不可逆的に進行するため治療費も介護費も最終的に相応の額が必要になります。これらの事情が関係してパーキンソン病患者は一般的な保険には加入しにくくなっています。また指定難病になるため、病気の原因がはっきりとしない、根本的な治療法も発見されていないことなども保険への加入の難しさとなっています。

【まとめ】
パーキンソン病患者は、一般的な医療保険や生命保険に加入することは難しくなります。しかし、引受基準緩和型保険や、無選択型保険など保険の種類によっては加入可能なものもあります。このような保険を検討してみるのも一つの手段としてありますが、保険料が割高になること、保障内容が簡略化されることなどのリスクもありますので、加入する際には慎重に検討すべきでしょう。

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