将来同居する子供世帯は減少!形態別にみた65歳以上の割合

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日本は少子高齢化社会に突入しており、高齢者のいる世帯は全世帯の約半分、単独世帯、夫婦のみの世帯が全体の約半数を占めています。65歳以上の世帯数の変化と子供世帯が親と同居する数などの変化をみていきましょう。

【高齢者のいる家族とその世帯数の変化】
内閣府の調査によると平成26年65歳以上の高齢者のいる世帯数は23,572世帯となっており、全世帯(50,431世帯)の46.7%を占めていることが分かります。
昭和55年では、3世代世帯の割合が最も多く全世帯の約半数を占めていましたが、その数は時代と共に減少していき、平成26年では夫婦のみの世帯が最も多く約3割を占めています。

【子供との同居数の変化】
このように子供と同居する世帯数は年々減少傾向にあります。具体的な数値で見ると、65歳以上の高齢者と子供世帯の同居率は昭和55年では約7割あったのに対して、平成11年には約5割となり、平成26年には4割にまで減少しているのです。
一方で、一人暮らしまたは高齢の夫婦のみの世帯数は、ともに増加傾向にあり昭和55年3割弱だったのが、平成16年に過半数を超え平成26年には5割強まで増加しています。
また、近年は非正規雇用者の増加など働き方も昔と随分変わりました。企業に就職したら、生涯安泰という時代ではなく退職金もない会社も少なくありません。このような厳しい世の中で、多くの子供世帯は自分達の生活を守るだけで精一杯なのではないでしょうか?
更に、生涯独身で結婚をしない人も多く以前よりも自由な選択ができる時代になったのも事実です。
このように以前と考え方や働き方などが異なり、長男だから親と同居をする、親の面倒を見るという考えをする人が少なくなったのも事実でしょう。

【同居するメリット】
日本の社会全体で見ると、子供世帯との同居数は減少傾向にあることが分かりました。しかし、同居することで得られるメリットもあるのではないでしょうか?
同居するメリットは、主に以下のような事があります。
・子供を両親に任せて自分(妻)、働きに出る事ができる
・病気や、怪我などで休みたい時に家事や育児を変わってもらえる
・子供に異世代交流をさせてあげられる
・祖父母との関りの中、子供が自然と優しい、思いやりのある子供に育つ
・夫婦だけではなく、多くの人によって子育てができる(さまざまな価値観の中ゆったりと育てられる)
などがあります。

【まとめ】
全体的に子供世帯との同居数は減ってきていますが、将来親との同居を考えている人もいるでしょう。
同居をすると、当然夫婦と子供以外の人間が同じ家に住むことになりますので、煩わしさや、大変なこと、トラブルもあるかもしれません。しかし、それ以上に子供や自身にも多くのメリットがある事を忘れてはいけません。

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