生命保険の責任準備金とは?計算方法と解約返戻金の違い

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生命保険の仕組みを理解する時や保険の見直しをする時に責任準備金はとても重要なポイントになります。この責任準備金についてしっかりとおさらいをし、計算方法や解約返戻金との違いもみていきましょう。

【保険の責任準備金】

将来、被保険者に支払う保険金を確実に支払う為に保険会社がそれぞれから預かった保険料の中から積み立てるお金のことを保険の責任準備金といいます。これは保険業法というもので定められており保険会社は一定金額以上の責任準備金を積み立てる必要があります。万が一責任準備金が不足した場合は監督機関から保険会社に対して行政指導がされる事もあります。

【責任準備金の計算方法と金額設定】

責任準備金の計算方法は将来保険会社が支払う保険金や予定給付金から将来保険会社が受け取る予定の保険料を差し引いて計算されます。養老保険や年金保険のように保険金の支払いが必ず発生する保険に関しては責任準備金の額が多く貯まるようになっています。これに対して定期保険のように契約期間中に保険金の支払いが発生するかどうかわからない保険に関しては責任準備金が低く設定され満期時にはゼロになります。このように保険の種類によって責任準備金も変わってきます。

【解約返戻金との違い】

責任準備金とよく混同されやすいのが解約返戻金です。両者の大きな違いはその金額の違いです。解約返戻金は生命保険を解約して時に契約者に払い戻されるお金を言い責任準備金から保険会社のコストなどを引いた金額が解約返戻金になるのです。ですから金額的に責任準備金が解約返戻金よりも多くなります。ただし契約後3年以上経過している場合は責任準備金と解約返戻金はほとんど同額になります。これは3年以上経過すると保険会社のコストがほぼゼロになるからです。もし保険会社が破綻した場合は生命保険契約者保護機構により守られるのですが保護の対象は責任準備金の約9割とされています。自分の保険契約をもう一度確認し万が一の時にはどこまで保障して貰えるのか知っておくと安心でしょう。

【まとめ】

責任準備金と解約返戻金は混同されやすいのですが意味は全く違います。それぞれの意味を知るとともに、保険会社に万が一の事があった場合に保険内容のどこまでが保護される対象になるのか確認しておきましょう。また自分が契約している保険の支払い保険料に対する責任準備金の割合や加入している保険の責任準備金が知りたい場合は保険会社に問い合わせをしてみると教えてくれます。

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