保険を使った将来の考え方~貯蓄型保険について~

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はじめに

「保険を使った将来の考え方って…万が一のことを考えて、保険に入ろうということだろうか」
そう思う方が多いかもしれません。

もちろん、将来起こるかもしれない万が一の事態に備えるというのは、保険が果たすべき大きな役割であることは、否定しようがありません。
しかし、保険というものは、種類によってはそれ以外の役割を果たすこともできます。
そのような保険の代表が「貯蓄型保険」です。
今回は、保険を使った将来の考え方として、貯蓄型保険について見ていくことにしましょう。

どんな保険?

貯蓄型保険とは、保険期間が満了したときに満期保険金を受け取ることができたり、期間の途中で解約したときに解約返戻金を受け取ることのできる商品のことをいいます。以下にその例を見ていきましょう。

終身保険

この種の保険では、保険期間は終身(生涯)であるものの、期間の途中で解約しても返戻金を受け取ることができます。
加入後しばらくの間は返戻金の額が低く設定されているものの、毎月の支払い額も比較的少なく、そして、ある期間を過ぎると返戻金の額が一気に高くなるという方式のものが一般的です。

養老保険

定められた保険期間が満了するまで生存していた場合には、まとまった額の満期金を受け取ることができ、万が一、期間内に死亡したときには死亡保険金が支払われます。

学資保険

子どもの進学時期に満期が来るよう保険期間を設定し、入学金や学費が必要になるタイミングで満期金を受け取る保険になります。

個人年金保険

特定の時期(一般的には60歳)になるまで保険料を払い続けますが、その時期以降は、あらかじめ決めていた期間もしくは終身にわたり年金の形で保険金を受け取ることができます。

長所と短所

次に、貯蓄型保険の長所と短所を見ていきましょう。

長所

長所としては、まず計画的に資産を積み立てられるということが挙げられます。
半強制的に保険料が引き落とされ積み立てられていきますので、自分で行う貯金のように「うっかり口座に預け忘れた」とか「つい貯金を使ってしまった」という心配がありません。
また、支払った保険料の総額よりも多い額の満期金や返戻金を受け取れることもありますし、万が一の場合には本来の保険としての役目を果たしてくれる商品もあります。

短所

短所としては、まず、一般的に掛け捨ての保険に比べて支払う保険料の金額が高いケースが多いということが挙げられます。
また、早期に解約した場合、返戻金の額が支払った額よりも少なくなったり、解約時期によっては返戻金そのものが支払われないケースもあります。
このため、保険料が支払えなくなって、早期に解約したりすることのないよう、ある程度の見通しを立ててから加入する必要があるといえるでしょう。

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