サラリーマンの年金 どれくらい受け取れるかを知る方法

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はじめに

自営業者の方など国民年金に加入している人(第1号被保険者)の場合、40年間欠かさず保険料を支払っていれば「自分がどれくらいの年金を受け取ることができるか?」だいたいわかりますよね。(年によって多少の変動はありますが)
しかし、公務員やサラリーマンの場合は厚生年金が上積みされ、その額はどれくらいの保険料(給料などの額によって決まります)をどれくらいの期間支払ってきたかによって変わります。
このため、自分が将来どれくらいの年金を受け取ることができるのか、すぐにはわかりづらいかもしれません。
そこで今回は、サラリーマンの方がどれくらいの年金を受け取ることができるのかを知る目安となる「ねんきん定期便」について紹介します。

年齢によって目安額が異なる

ねんきん定期便が送られてくるのは、毎年の「誕生日がある月」です。
そこには、これまで保険料を納めてきた実績や、将来どれくらいの額を受け取ることができるかの目安などが記されています。
ただし、その目安となる額は年齢によって記載の仕方が異なりますので、見るときには少し注意が必要です。

49歳以下の場合

ふつう、年金の保険料は60歳まで納め続けます。
ところが、49歳以下の方に送られてくるねんきん定期便の場合、これから60歳まで納め続けるはずの保険料は計算に入れられていません。
これは若い年齢の人の場合、「制度や本人のキャリアが変わることによって将来受け取る年金の額も変わる可能性が大きい」という事情が背景にあるためです。
ですから、このことを知らずにねんきん定期便の受け取り目安額を見ると、
「私の受け取る年金はたったこれだけしかないのか!?」
と驚かれたり、不安になったりしてしまうかもしれません。

しかし49歳以下の場合、書かれているのはあくまでも「その時点までに納めてきた保険料に基づいて、どれくらいの額の年金を受け取ることができるか」です。
そのまま60歳まで保険料を納め続ければ、受け取ることのできる額も増えていきますのでご安心ください。

50歳以上の場合

この年齢に該当する人の場合は、これまでと同じような状態で60歳まで保険料を納めていくと想定した場合の目安額が記載されています。
したがって、記載されている数字はリアルな受取額に近いものであると言えるでしょう。

記載漏れに注意!

ねんきん定期便の内容は、1997年に導入された基礎年金番号による記録をもとに管理されていますが、導入以前は制度ごとに異なる年金番号が使用されていました。
ですから、一人で複数の番号を持つというケースも存在していたわけです。
1997年以降、そのようなケースでは番号の統合が行われましたが、持ち主不明のため統合に至らなかった年金記録も5000件以上存在しています。

このため、ねんきん定期便を受け取ったら加入歴などの記載漏れがないかどうかしっかりとチェックし、心配な点があれば年金事務所へ出向いて確認するようにして下さい。
何回も転職をした方や結婚で姓が変わった方、また氏名に複数の読み方が存在する方は特に注意が必要です。

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