将来の仕事を考えるときに押さえておきたいこと

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はじめに

AI技術が飛躍的に進歩する中、将来の仕事に関する悩みを抱えている方も少なくないことかと思います。
そこでこの記事では、将来の仕事について考えるときに、押さえておきたいポイントについてお伝えします。

よく見かける情報に流されない

近年におけるAI技術の進歩は目覚ましいものがあります。
現在、人間が行っている仕事の多くが、近い将来AIに奪われることはほぼ間違いないと考えられるでしょう。

このような状況の中、
「将来、どのような仕事に就けばいいのだろうか?」
といった悩みが出てくることは当然といえます。
こういったテーマについて考えるときは、次のような点に注意しておく必要があります。
それは、必ずしも身体性を要求される仕事あるいは高い創造性が必要とされる仕事がいいとは限らないということです。
AIと仕事との関連でよく見かけるのが「機械にはできない仕事に就く」という情報です。
そこで、身体性が要求される仕事や高い創造性が必要とされる仕事という考えが出てくるわけです。

ところが、こういった仕事には思わぬ落とし穴が隠れています。
前者の「身体性が要求される仕事」に関して言えば、外国人労働者の存在です。
こういった仕事に関しては、需要があるのに働き手が少ないというイメージがあるかもしれません。
だからこそ、そこを狙おうということなのでしょう。
しかし、それは日本人労働者に限った話ではないでしょうか。
近年、日本では外国人労働者が多くなっています。
コロナ禍が収束すれば、さらにその傾向は強まることでしょう。
こういった外国人労働者の方は、多くの場合、まさに身体性が要求される仕事に就きます。
将来的には医療や介護の領域でも、多くの外国人の方が働くようになるはずです。
つまり、「働き手が少ないから」という理由だけで身体性が要求される仕事に就くと、外国人労働者との競争になる可能性が高いのです。
劣悪な環境・安い賃金でも文句を言わずに働いてくれる外国人の方と同じ条件で競える覚悟があるのかどうかという点は、しっかりと考えておくべきでしょう。

また、後者の「高い創造性が必要とされる仕事」にも注意が必要です。
少し、社会を見渡してみてください。
いったいどれくらいの人が「高い創造性を発揮した仕事」をしているでしょうか?
実際にそのような仕事をしている人は、おそらくかなり少ないはずです。
言い方を変えれば、その人は高い創造性を発揮できる能力を持っているからこそ、そのような仕事に就けているのです。
誰もがそのような能力を持っているわけではありませんし、持っていたとしても仕事に生かせるわけではありません。
現実的に、「高い創造性」を生かした仕事ができるのは、ほんの一握りの人だけなのです。
急に思い立ったところで、誰もがそのような仕事に就けるわけではない点には注意が必要です。

最後に

雑誌やネット上の情報は、誰もが見るものです。
そして、それを見た人の多くが似た行動をとろうとしますが、全員がそれでうまくいくわけではありません。
現実には、うまくいかない人のほうが多いかもしれません。
将来の仕事を考えるときには、情報に流されることではなく、しっかりと自分の頭を使って考えることが非常に重要と言えるでしょう。

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