2017最新版!9月に厚生年金保険料率が改定されるって本当?

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皆さんは、毎年9月に厚生年金保険料の料率の変更がある事をご存知でしょうか?厚生年金保険料は、「標準報酬月額×保険料率」で計算されます。
厚生年金保険料の計算時には、9月~10月にいくつか変更がある為、注意が必要です。どのような点が変わるのか具体的にみてみましょう。

【9月から厚生年金保険料率はどれくらいあがるの?】
平成29年8月までの厚生年金保険料率は、標準報酬月額の18.182%でした。厚生年金保険料は、給料から天引きされるため気付かない人も多いのですが、保険料率は実は毎年9月に少しずつアップしています。
しかし、今回18.3%に改定され、これをもって厚生年金保険料の引き上げは終了と言われています。
ちなみに標準報酬月額の計算は、毎年4月~6月までの給与額を計算し決定します。また社会保険料率が変わる事で、源泉所得税も変わる場合がありますので十分注意しましょう。

【いつから新しい保険料率が適用される?】
9月から保険料率が変わると言われますが、必ずしも9月の給料から変更されるとは限りません。
これは、各企業によって以下の様に社会保険料の控除の方法が違うからです。

・当月控除の場合  
当月支給される給与から当月分の社会保険料が控除される場合は、当月の給与計算から新しい保険料率を適用します。

・翌月控除の場合
当月支給される給与から前月分の社会保険料が控除される場合は、翌月の給与計算から新しい保険料率を適用します。
このように新しい保険料率を適用する時期は、企業の社会保険料控除の計算によって異なる事を理解しておきましょう。

【今後の課題】
厚生年金保険料率は、2004年の年金制度改革から段階的に引き上げられてきました。当時は、13.93%だった保険料率が、2017年9月には18.3%まで上がり、これで固定される事が決まりました。
しかし、日本の高齢化社会、年金未納問題、政府による幼児教育無償化、子供保険など様々な構想の実現のためには保険料率がさらに上がる可能性も否定できません。

【まとめ】
厚生年金の保険料率は、2004年から段階的に上げられており、今回の改定で国が定めた上限に達するため固定される事が決まっています。
しかし、政府の様々な構想案や日本が抱える高齢化社会の加速、国民年金保険料未納などの問題から保険料率は今後も上がる可能性があります。しかし、これ以上の年金料率の引き上げには現役世代のみの負担増となる事から慎重に検討する必要があるでしょう。

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