老後の生活費を確保する方法

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【はじめに】
以前の記事では、結婚、出産、子育てに関するお金についてまとめました。
今回は、老後のお金についてまとめます。
人生設計は人それぞれですが、今回は会社員または公務員として働いて60歳で定年退職を迎える人の老後の生活費についてまとめます。

【老後の生活費はどれくらい?】

1.老後の生活費
老後の生活資金を考えるうえでは、まず自分が何歳まで生きるのか分からないという問題が出てきます。
厚生労働省が平成28年度に行った調査によると、60歳時点での平均余命は男性が24年、女性が29年という結果となっています。
例として、ここでは60歳女性の平均余命である29年を基準に必要な生活費を考えてみましょう。
総務省の2018年10月分の統計データによると、無職世帯の一月当たりの支出は、291,385円。約29万円となっています。これは2人以上の世帯の統計なので、夫婦合わせての支出と考えられます。ここから1年分の支出を求めると
29万x12ヵ月=348万
これに平均余命29年をかけると、1億92万円。
1人分なら5,046万円・・・。
もちろん、国民年金や厚生年金などの社会保障でまかなえる分もありますが、夫婦のうち片方のみが会社員をしていた場合や、自営業で厚生年金に加入していなかった場合などは、生活レベルを落とさざるを得ないでしょう。

2.老後資金を確保する
(1)貯蓄
将来設計に合わせて必要なお金を確保する方法としてまず思いつくのが、貯蓄ではないでしょうか。
銀行の普通預金や定期預金の口座で貯金し、老後に備えます。
十分な貯蓄を成功させるには、余ったお金を貯金するという方法よりも、最初で貯金する額を決めて、毎月収入があった時に貯金用の口座に移す方法が効果的です。

(2)保険
20年、30年貯金すると言っても、貯金だけでは貯まる額に限度があります。
そこで活用したいのが生命保険です。死亡保険や医療保険の他に、個人年金や養老保険、生存給付付き定期保険など、さまざまな種類の保険が販売されています。
契約中に死亡した時だけではなく、生きて満期を迎えた場合も給付金がうけられる保険もあるので、老後資金の貯蓄代わりに加入してもいいかもしれません。
今家計を圧迫しない範囲内で、自分に合った保険を探されてはいかがでしょうか。

(3)できるだけ長く働く
今はまだ「60歳で定年退職する」という人が多いですが、健康に気を付けて60歳以降も働き続けるというのも一つの選択肢です。
少し体が弱ってもできそうな仕事を考えておくのもいいかもしれません。

(4)不動産投資
お金を貯蓄する、生命保険に加入する、長く働く以外に、不動産投資も老後資金の確保に有効と言われています。
理由としては、働きながらでも始められることや、軌道に乗ると一定の収入が得られることなどが挙げられます。
しかし、初期費用や維持費も大きく、収入を獲得し続けるには長期的な視点が必要となるため、不動産投資を始める際は慎重に考えましょう。

【最後に】

日本には、国民年金や厚生年金などの年金制度がありますが、今20~30代の若い世代が高齢者になる頃には年金をもらえる時期が遅くなったり、減額されてしまうと言われています。
老後の心配をするあまり今の生活が苦しくなっては本末転倒ですが、無理のない範囲で貯金したり保険に入ったりして、老後のお金を確保する方法を考えておきましょう。

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