老後資金の積み立てに適した保険

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【はじめに】
現代の日本には「自分が定年退職する頃には、年金を受け取れる年齢が引き上げられているかもしれない」「もらえる額が減っているかもしれない」と将来への不安を抱えている働き盛りの人がたくさんいます。
コツコツ貯金して老後に備えるという方法もありますが、それだと貯金した分しか手元に残りません。
今は、死亡保障付きの積立保険や、所得控除がうけられる個人年金など、将来のお金を積み立てるのに適したお得な保険商品もたくさん出ています。
今回はその中から、低解約返戻金型終身保険と個人年金保険の特徴についてまとめます。

【老後に役立つ積立型保険の種類】

1.低解約返戻金型終身保険
生命保険に加入しながら積み立てをしたいという場合にお勧めなのが、低解約返戻金型終身保険です。
低解約返戻金型終身保険には、次のような特徴があります。
・運用によるお金の増減がないため、安定して積み立てできる
・払込期間中に解約せずに保険金を支払った場合、解約(保険金の受け取り)が後になればなるほど、受け取れるお金は増える
・途中で解約してしまうと、受け取れるお金は減る

契約時に指定した払込期間が終了するまで毎月保険料を払い続けると、必要なときに保険金を受け取ることができます。また、死亡保障もついているので、万が一保険金を受け取る前に死亡してしまっても、死亡保険金を受け取ることができます。
保険金の運用は保険会社が行ってくれるので、10年、20年と時間が経つごとにお金は増えていきます。そのため、契約通りに払い込み、生活費や介護費用が必要になったときに受け取るということができるわけです。
注意点は、払込期間の途中で解約した場合は受け取れる金額が減ってしまう点です。

2.個人年金保険
「個人年金」という名称の通り、老後に年金を受け取るための保険です。個人年金保険には、次のような特徴があります。
・老後の生活資金を積み立てられる
・個人年金に加入することで、所得税の節税になる
・死亡保障機能はほとんどない(あってもわずか)
・早期に解約すると返戻金は少なくなってしまう

所得税、住民税の控除の一つに、「個人年金保険料控除」があります。これを利用すると、その年の所得税、住民税の課税所得を抑えることができ、納める税金が少なくなります。
個人年金保険料控除の適用条件は、下記の通りです。
・「個人年金保険料税制適格特約」を付けている
・年金受取人が契約者または配偶者のどちらかである
・年金受取人と被保険者が同一人物である
・保険料払込期間が10年以上
・年金受取開始が60歳以降で年金受取期間が10年以上

【最後に】

今回は、老後に向けての積み立てに適した低解約返戻金型終身保険と個人年金保険をご紹介しました。
この他に、投資の要素を含む「外貨建て保険」や「変額保険」もあるので、「投資にも興味がある」という方はそういった商品を利用してもいいかもしれません。
自分に合った方法を探し、老後に向けての貯蓄を始められてはいかがでしょうか。

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