年金が将来的に減る理由

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はじめに

「将来、年金は減少するのか」という不安は、最近大きな問題として特に国会やマスコミでも取り上げられていますが、今のままの制度が続くのなら理論上、年金の受給額は減る方向にあるのは間違いないのではないでしょうか。破綻することになれば、その後老後の生活はどうなるのでしょう。今回はその年金について考えてみましょう。

年金の仕組み基礎編

現在の年金の仕組みは、大まかに言えば現行世代が年金を払い続けている限り、その資金で年金受給者の年金を支払っていくというものです。しかし、近年高齢者の増加の傾向と年金を支払う若年層の減少により、年々このバランスは危ういものとなっています。

2018年当時には、年金支払い世代2.2人で1人の高齢者を支えていくという試算ですが、2060年には高齢者1人を支える人数は1.3人となっています。これでは、とても今の水準の年金を支払う事は不可能に近くなってくる事は、当たり前の様な気がします。

年々、高齢者の平均寿命は伸びています。これは医療の進歩や生活環境の改善などによるものが大きいと言われています。しかし、平均寿命が伸びるという事は、それだけ年金受給者が増え続けるという事です。

それを支えている、年金を支払っている人達の負担は大きくなるばかりではなく、その世代が年金を受け取る世代になった時に、この年金制度があるのかどうかも先行きが見えづらくなってきています。

年金減少に備えて準備は必要か

年金は今後、法的な大きな改革が無い限り、増える事は期待できません。現在支給を受けている世代で、夫婦二人で受給出来ている家庭であるなら、何とか生活は出来るかも知れませんが、決してゆとりのある生活とはいかないのが現状のようです。

ましてや、これから年金生活に入っていく世代ともなれば、2019年を例にとりますと国民年金の場合は「65,008円」との試算が出ています。これでは、もはや生活は立ち行かなくなるレベルの支給額ではないでしょうか。

それでも生活をしていくためには、個人的な貯えが必要だという事でしょうか。勤続年数が永く退職した際の退職金が多かった方は、それを切り崩して生活に充てるという事も可能ですが、先行きは決して明るいというものではないでしょう。

もはや、年金だけで老後を過ごすことは無理なのかも知れません。余程の預貯金がない場合の生活設計というのは、厳しいと思います。

年金の今後はどうなるのか

年金は大きく分けると、「厚生年金」と「国民年金」に分かれます。
「厚生年金」を満額受け取れる方は、それほど大きな心配はまだ大丈夫ではないでしょうか。

一番の心配は、やはり「国民年金」ではないかと思われます。これは制度上の問題ですので、今後の国の年金への取り組みが大きく影響してくるものです。勿論、この制度がいきなりなくなる事はあり得ませんが、不安は大きくなってきます。

まとめ

いずれにしても、年金だけで老後を暮らしていくのは心配な事が大きそうです。やはり、何かしらの対策は早い段階から取って置く事が大事かと思われます。貯蓄や資産運用などで、ある程度の額は老後に備えて置かなければならない時代に入っているのです。今後も医療の進歩や生活環境の変化に伴い、平均金寿命のまだまだ伸びそうな勢いです。

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