将来もらえる年金の額を知る方法

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はじめに

「自分は将来どれくらいの額の年金をもらえるのだろう?」
ほとんどみんなが一度は考えることですよね。
今回は、将来もらえる年金の額を知る方法について説明します。

将来、どれくらいもらえるの?

国民年金のみの人もいれば、厚生年金に加入している人もいますよね。
当然ですが、その違いによって将来もらえる年金の額が変わります。

国民年金のみ

もらえる額は、今のところ満額の場合で1年あたり約78万円(1ヶ月あたりだと約65000円)です。
保険料を納めていない時期がある場合は「78万円×保険料を納めた月の数÷480」がおおよその年額となります。

厚生年金にも入っている

どれくらいの期間、どれくらいの収入があったか(保険料を払ってきたか)によって、どれくらいの年金がもらえるかが変わってきます。
ただ、その計算式はかなり複雑です。
このため、自分が将来どれくらいの年金をもらえるかを簡単に把握することは難しいかもしれません。
しかし目安となるものはあります。
それは誕生日のある月に年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」です。
これには、これまで納めてきた保険料の記録や将来もらえる年金の見込み額などが書かれています。

ただし、将来もらえる見込み額の記載方法には年齢によって違いがありますので、見るときには注意が必要です。
49歳以下の人の場合、書かれている額はこれまで納めてきた額が基準になっています。
わかりやすく言い換えれば「今後一切保険料を払わなかったとしたらこれだけの額になりますよ」ということです。
実際には60歳まで保険料を支払い続けていく人がほとんどでしょうから、それに伴ってもらえる額も増えていきますので安心してください。
これに対して、50歳以上の人の場合は60歳まで保険料を納めた場合の見込み額が書かれています。
したがって、50歳以上の人の場合は、書いてある数字は実際にもらえる額に近いということになります。

もらえる年金が減る?

今後、日本では超高齢社会がさらに加速すると見込まれています。
日本の年金制度は、その時点での現役世代が、その時点での高齢者が受け取る年金を賄う形となっていますので、将来さらに高齢者が増え現役世代が減少していくと年金の支給額が減らされる可能性もあります。
また、現役世代の負担軽減・制度維持のために「マクロ経済スライド」が導入されています。
これにより物価の上げ幅に比べて年金の上げ幅が抑えられ、もらえる額そのものはそれほど変わりがなかったとしても実質的な年金の額は減っていくことになります。

最後に

今後はもらえる年金額の目減りが予想され、一時世間を騒がせた老後2000万円問題を持ち出すまでもなく、公的年金だけで老後の生活をやりくりするのは大変かもしれません。
不足する老後の生活資金を補うための方法としては、個人年金保険やiDeCo(個人型確定拠出年金)、あるいは投資などが考えられます。
どのような方法が最適なのかは、個々の事情やニーズによって変わってきますので保険・年金のプロにご相談ください。

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