将来の年金受給額を計算するには?

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はじめに

老後に必要なお金は、一般的に2,000万円といわれ、さらにゆとりある老後を考えると、およそ3,400万円ほどのお金が必要といわれています。
この中で、老後生活の収入源となる年金は、大きなウエイトを占めるものと予想されます。
では、今支払っている年金は実際どれくらいもらえるのでしょうか?
この記事では、将来の生活資金ともいえる年金受給のことや、実際の計算方法などを中心にお話していきたいと思います。

年金の基礎となる老齢基礎年金の受給について

年金の基礎、別の表現では年金の1階部分といわれる老齢基礎年金は、納付月数で決定されます。
年金受給は原則10年間の納付期間があれば受給資格が得られます。
もしあなたが満20歳~満60歳までの40年間(480か月)休みなく払い続けた場合、満額でおよそ年額78万円となります。
国民年金に加入している期間中に納付できない月や年があった場合、その割合に応じて減額される場合があります。

その計算方法は?

それではその計算方法を見てみましょう。
年金の基礎部分の計算式は、
老齢基礎年金の満額 ×(納付した月数 ÷ 480か月)= 年間の受給額
となります。
この計算式で必要となる納付期間とは、国民年金を納付した期間であり厚生年金に加入した期間、もしくは厚生年金の被保険者の配偶者が扶養として加入していた期間です。

基礎部分に上乗せされる老齢厚生年金の受給額を知るには?

つづいて、年金の2階部分となる、老齢厚生年金の受給に関して見てみましょう。
老齢厚生年金を受け取るには、国民年金の納付実績が10年以上ある必要があります。
厚生年金自体の受給は、納付1か月目から可能です。
この条件を踏まえて、厚生老齢年金は国民年金に上乗せされる形で受け取ることができます。
受給額の確認方法には、年金事務所に問い合わせるのがベストかと思いますが、50歳以降でしたら「ねんきん定期便」での受給見込み額の確認もできます。

厚生老齢年金は平均いくら?

ご存じの通り、厚生老齢年金の受給額は、厚生年金の加入期間やお給料の金額によってかなり幅があります。
2017年の「平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によりますと、平均額が145,000円(国民年金分含む)と、公表されています。
また男女差で見てみますと、男性の平均受給額はおよそ165,000円、女性の場合はおよそ103,000円となっています。

まとめ

国民年金は計算式で受給額を割り出すことも可能ですが、厚生老齢年金は納付年数と年収・加入時期で計算式も異なります。
そのため正確な年金受給額を知りたい場合は年金事務所に問い合わせられるか、ねんきん定期便を確認されることをおすすめします。

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