日本の年金と仕組み

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はじめに

ニュースや人との会話で、「年金」という言葉が出てきたことがあるでしょう。
でも私たちの年金はどんな仕組みで、どうやって納付がされているでしょうか。
実は年金にも、国民年金や厚生年金などと違いがあります。
そこで年金の種類や仕組みについてお話します。

一階部分

はじめに年金の一階部分と呼ばれる国民年金について説明します。
国民年金は日本に住所をもつ20歳から60歳までの人すべてが入ることになっています。
被保険者は第1号・第2号・第3号と三種類に分けられます。
第1号被保険者は「自営業者」「学生」「フリーター」「無職」の方が対象になります。
保険料の納め方は、納付書を使ったり口座振り込みをしたりして、自分で支払います。
対象である学生の方で収入が無く、年金保険料を納められない場合は、免除や猶予が受けられる制度もあります。
免除や猶予ができるとはいえ、この二つは意味が違い受けられる条件も変わるので気をつけましょう。

二階部分

次に厚生年金について説明しましょう。
厚生年金は公的年金では二階建て部分とも呼ばれ、主にサラリーマンや公務員の方が入るものです。
対象者は第2号被保険者とも呼ばれます。
厚生年金保険料は、月にもらえる給料平均に保険料率をかけて算出するのが基本です。

保険料は月給の18.3%となっており、その半分は会社が負担します。
そのために個人の収入によりおさめる保険料は異なります。
厚生年金は会社の所定労働時間や日数の4分の3を満たした方が、厚生年金被保険者になれます。
4分の3の条件を満たしてなくても、次の条件に該当する方は被保険者になれます。
・雇用1年以上が見込まれている。
・所定労働時間が1週間のうち20時間以上ある。
・賃金が8万8000円以上である。
・勤務している企業に501人以上が常時いる。
・学生ではない。

加えて厚生年金保険料を納めている方の配偶者などは第3号被保険者となります。
条件は第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者で年収が130万円未満の方が対象です。
他の二つの年金制度と違い、第3号被保険者は保険料を支払う必要がありません。扶養している側の第2号被保険者がまとめて保険料を支払っているためです。

最後に

最近では、特に国民年金だけでは老後の生活が成り立たないのではないかと不安視する声もあります。
そういった方のために国民年金基金や付加年金といった制度もあります。これは今払っている年金保険料を少し多くする代わりに将来もらえる年金を増やす制度です。
「それでも厚生年金と比べたらまだまだ少ない」「もっとゆとりのある老後を送りたい」と思っている方には民間の年金制度もあります。
こちらはiDeCoなどの確定拠出型年金などが挙げられます。ただし資産運用に近い形になる上に毎月どれくらい払うかは、加入者が自由に決められます。
元本割れの損失もあり得るため、まずは保険のプロに相談してみましょう。
きっとあなたにあったプランを提供してくれるはずです。

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