【どっちがお得?】国民年金の追納はやったほうが良いか?

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国民年金には「追納」という手続きがあり、理由があって納められなかった場合でも、後から未払い分を納付することが可能です。しかし「追納はしない方がお得」という意見もあります。そこで今回は、実際はどちらのほうにメリットがあるのかを考察してみます。

国民年金の「追納」とは?

学生として就学しているときや、経済的に納付が困難なとき、国民年金保険料の免除あるいは、納付に猶予を設けることが可能です。追納はそれらの申請をした人が、後から減免した分を納付できるという手続きになります。

免除または猶予を受けた期間にさかのぼって10年以内であれば、その分を支払うことができます。納付する保険料が満額に近づけば、老齢基礎年金としてもらえる金額も上がりますから、一見メリットが多いように感じます。

余裕があるのであればやった方が良いように思われますが、一方で「逆に損をする」という意見もあるのです。次ではその理由について見ていきましょう。

追納はしない方がいい?

追納はしない方が良いという意見でよく見られるのは、「そもそも追納自体に多額のお金がかかる」そして「かといって、将来的にもらえる年金額はそれほど変化しない」というものです。

また、「追納するくらいなら、その額を投資に回せば良い」という、いささかリスキーな主張も見受けられます。必ずしも回収できるという保証はないからです。自己責任で行うのならともかく、安易に危ない橋は渡らないよう気をつけましょう。

結論を先に言うと、追納はしたほうが良いのは事実です。しかし、前述のように免除期間があまりにも長いケースでは、経済的なダメージは大きくなってしまいます。では、具体的にどうすればよいのでしょうか。

追納のポイント

減免期間が短く、かつ経済的にある程度以上の余裕があるのであれば、支払っておくに越したことはありません。しかしそうではない場合、たとえば部分的に納付することも可能なのです。働きながら少しずつ納めていくというイメージになります。

このやり方であれば、負担を最小限に抑えることも可能です。自分の収入に対して、どの程度なら支払っても大丈夫かを計算し、計画的に納めていくようにしましょう。小分けにでも支払いを続ければ、将来的に受け取ることのできる金額が増加するということです。

しかし、やはりどの程度で納付していくかは複雑な計算になりますから、最寄りの役所や日本年金機構などに相談することをおすすめいたします。手間にはなりますが、将来的なことを考えるならば、必要な行動であると言えるでしょう。

最後に

年金の追納はやったほうが良いのかという議論について解説いたしました。するかどうかはそれぞれ異なりますが、悩んでいるときは役所や年金機構へ相談してみることをおすすめいたします。人生を左右する事柄ですので、方向性はしっかりと定めておきましょう。

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