毎月の年金受給額をプラスするには

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人生100年時代と呼ばれる現代、仕事を引退した後の暮らしも長いものとなります。毎月の年金収入を少しでも増やしたいと考えている方も多いと思います。そこで今回は、毎月の年金受給額をプラスする方法をお伝えします。

国民年金とは

最初に国民年金とはどのようなものであるか、おさらいしておきましょう。国民年金というのは、日本国内に住む、20歳から59歳の全ての人が加入する事を義務付けられている保険の事です。これを皆保険とも呼びます。

日本の年金は2階建て

よく、国民年金保険は”2階建て”であると言われます。しかし、自営業、農業、漁業などに従事している方は、たとえで言うところの”2階部分”は無く、”1階部分”に当たる国民年金のみとなります。第一号被保険者に該当するこれらの方々は、直接自分で保険料を納めます。

会社員、あるいは公務員として働いている人は、厚生年金保険や、共済組合に加入し直接自分で保険料を納める事はありません。これらの方々は第二号被保険者と呼ばれます。

付加年金というものがある

特に、厚生年金や共済組合に加入していない第一号被保険者の方は、少しでも、毎月の年金給付額を増やしたいとお考えではないでしょうか?そうでしたら、付加年金というものを利用するといいかも知れません。付加年金とは、毎月、国民年金保険料にプラスして払い込む事で、将来受け取れる年金額が増えるという制度です。

付加年金に加入できるのは、20歳から60歳までの人で、付加された年金は、老齢基礎年金と合わせて受け取る事になります。更に付加年金は生涯受け取り続ける事が出来るので、現役を退いてからの長い老後生活に少しでもゆとりを持たせたいという人には積極的におすすめできる制度だと言えます。

また、納付期限を過ぎている場合でも、期限の日から2年間まで、遡って納付する事が可能です。付加年金保険料を納めるには申し込みが必要です。付加年金に興味を持った方は、年金事務所で詳しい説明を聞いてから申し込んでみて下さい。

付加年金保険料の具体的な金額としては、毎月の保険料にプラス400円を払い込むというものです。注意点としては、付加年金としてもらえるのは、払い込んだ保険料がそのまま老後にもらえるのではなく、”付加保険料納付月数×200円”がもらえる金額であるという事です。

~5年間付加保険料を納付した場合~

納付額400円×60ヵ月=24,000円
もらえる付加年金額の年額60ヵ月×200円=12,000円
となります。つまり、年金をもらい始めて2年間で払い込んだ分を回収できる事になります。

任意加入制度というものもある

付加年金とは別に、60歳から64歳までの5年間、国民年金保険料を納めると、65歳から受け取る老齢基礎年金の金額が増える”任意加入制度”というものがあります。

ただし、任意加入には条件があります。
1.日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満である事。
2.老齢基礎年金の繰り上げ支給を受けていない事。
3.20歳から59歳までの間の保険料の納付月数が480ヵ月(40年)未満である事。
4.厚生年金保険に加入していない事。
5.日本国籍を有しておらず、在留資格が「特定活動(医療滞在)」や「特定活動(観光
等を目的とするロングステイ)」ではない事。

以上の5つの条件を全て満たしている事が加入の条件になります。

最後に

いかがでしたでしょうか?今回は、毎月の年金受給額をプラスする方法として、付加年金と任意加入制度、二つの制度をご紹介しました。引退後の長い生活の糧となる年金ですので、制度をよく知り、利用しましょう。

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