年金支給額を知ろう! 支給額の求め方と老齢年金の仕組みについて

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■はじめに
年金の支給額を確認する場合、どのような計算式を用いるのでしょうか。老齢年金とは何なのか、支給する金額はどのように決められているのかなどについて、簡単にご紹介します。もらえる年金がいくらなのかを把握し、将来の年金対策に役立てましょう。

老齢年金について

老齢年金は、国民年金や厚生年金へ加入していた人が65歳を迎えるともらえる年金です。国民年金は、20歳から59歳までの国民全員が加入対象、厚生年金は公務員や会社員などが加入対象となっています。

厚生年金へ加入している人は、国民年金にも加入していることになります。国民年金へ加入している場合は老齢基礎年金、厚生年金に加入している場合は老齢厚生年金と老齢基礎年金がもらえるわけです。

また、加入している年金によって、もらえる金額は異なります。国民年金は保険料を支払った期間、厚生年金は加入していた期間と支払った保険料の金額によって、もらえる金額が決まります。

老齢年金の支給額の求め方について

支給額の求め方について、下記でそれぞれ見ていきましょう。

国民年金へ加入している場合の求め方

老齢基礎年金は、国民年金へ10年以上加入していた場合にもらうことができます。満額をもらうには、20歳から60歳までの480ヶ月(40年間)保険料を支払い続ける必要があります。

また、保険料の支払いを免除にしていた期間や保険料を支払っていない期間などがある場合、もらえる金額が減少する可能性があります。もらえる金額は、「年金額×(保険料を支払った期間÷480ヶ月)」で求めることができます。

計算式にある「年金額」は、480ヶ月保険料を支払い続けた場合にもらえる金額のことで、毎年改定されています。令和4年度は、年額77万7,792円(月額6万4,816円)となっています。この金額は、日本年金機構のサイトで確認することができます。

計算する際は、サイトで確認するようにしましょう。

厚生年金へ加入している場合の求め方

老齢厚生年金は、支払った保険料が多いほど将来もらえる金額も多くなります。もらえる金額は、「報酬比例部分の金額+経過的加算+加給年金の金額」で求めることができます。

報酬比例部分は、過去の報酬や厚生年金の加入期間によって計算されるもので、もらえる金額に最も影響を与える部分です。経過的加算は老齢厚生年金の一部で、20歳未満や60歳以降に厚生年金へ加入していた人が加算対象となります。

加給年金は厚生年金加入者が65歳を迎える際、扶養している配偶者や子どもがいる場合にもらえる年金です。また、ねんきんネット・ねんきんダイヤル・電子申請などでもらえる金額を確認することも可能です。計算が難しい場合は、これらの活用をおすすめします。

最後に

今回は、老齢年金や支給額の求め方などについてご紹介しました。具体的な金額が分かれば、将来に向けた年金対策もしやすくなるでしょう。計算以外の確認方法もあるため、将来いくらもらえるのかを、一度確認してみることをおすすめします。

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