公的年金を後で支払う事のメリット

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日本で暮らす20歳から59歳までの人、みんなが加入する年金制度が国民年金です。この国民年金には、未納や免除の期間がある人でも後から追納する事が、可能な制度となっています。今回は追納する事のメリットを中心にお伝えします。

国民年金保険料の納付は義務

皆保険制度である国民年金の保険料納付は国民年金加入者、すなわち国民の義務となっています。しかしながら、収入が少ないなどの理由により、保険料の納付が困難な方向けに、国民年金には保険料の免除制度、猶予制度という物があります。順番に解説します。

国民年金保険料の免除制度

収入が少ない、あるいは全く無いなどの理由で、国民年金の保険料を納める事が困難な時、
国民年金保険料免除制度を利用しましょう。これは国が認めた制度で、保険料の納付が免除された期間も国民年金の受給資格期間に、算入されます。

但し、老後にもらえる年金額は、保険料を満額納めた時の半額になってしまいます。安易にこの制度を利用して後で苦しむ事が無い様、慎重に検討しましょう。

国民年金保険料の納付猶予制度

国民年金には、保険料の免除制度以外に納付猶予制度という物もあります。こちらも、収入が少ない、あるいは全く無いなどの理由で国民年金保険料を納める事が出来ない方を対象にした制度です。国民年金保険料免除制度とちがうのは、納付猶予の場合は、老後にもらえる年金額に反映されないという点です。

国民年金保険料の免除・納付猶予をした方は追納がおすすめ

国民年金保険料を免除・納付猶予してもらった方は、保険料を納めた方と比べ、老後にもらえる年金額が少なくなります。これを回避する為には、免除・納付猶予してもらった保険料を後から納める”追納”がおすすめです。

追納とは、保険料の免除・納付猶予をしてもらった時から起算して10年以内であれば、保険料を遡って納める事が出来る制度で、これにより老後に受け取れる年金額を増やす事が可能です。

それだけではなく、社会保険料控除によって、所得税・住民税が軽減される為、経済的にゆとりが生じた場合は、積極的に追納の制度を利用する事をおすすめします。

追納の申請方法

国民年金保険料の追納の申し込みは、お住まいの住所を管轄する年金事務所で行います。(郵送での申し込みも可能)納付書が入手可能ですので、それを使ってこれまで免除・納付猶予してもらっていた分の保険料を納めます。

保険料の追納は、通常の保険料納付と異なり口座振替やクレジットカードでの支払いは出来ません。また、年金事務所や役場の窓口では保険料を納める事は出来ません。銀行などの金融機関か、郵便局、又はコンビニエンスストアにて現金で納める必要がありますので注意しましょう。

最後に

今回は、国民年金保険料の免除と納付猶予、そして追納についてご紹介しました。いずれも国が認めた制度ですので、経済的に苦しい時は遠慮無く活用し、経済的に余裕が生じたら追納して、老後に年金をしっかりともらいましょう。

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