個人年金保険に加入する前に問題点について確認しておこう

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個人年金保険は、今加入者が増加傾向にあり人気の保険となっていますが、問題点やデメリットもいくつかあります。加入後に、思っていたのと違うという事にならない為にも、事前に問題点などについてしっかりと確認しておく必要があります。

【個人年金保険の問題点】
個人年金保険は、満期まで契約を継続する事で大きなメリットが生まれます。その為、被保険者が何らかの事情で途中解約をする場合は、支払い保険料分の解約返戻金が戻らないと言った事があります。
円建て個人年金の場合予定利率が低い事が原因ですが、変額個人年金や外貨建て個人年金保険では景気や市場によって価格が変動する為契約者にとってリスクもあり注意が必要です。
このような事を考えると、外貨建て個人年金保険は変額年金であるため、満期時に受け取る年金額が、保険料払い込み総額よりも下回る危険もあり、老後の資金としてはお勧めできません。
また、外貨建て個人年金保険は、為替コストなどがかかる事も理解しておく必要があります。
更に個人年金保険は、30年、40年と言った長い付き合いになる場合が多いため、保険会社の信用や、第三者機関の評価(Aランク以上であるか)なども確認しておく必要があるでしょう。

【その他のデメリット】
この他にも、気を付けておきたい事がいくつかあります。

1. インフレリスク
インフレリスクとは、お金の価値が契約時よりも下がるというリスクです。例えば、10年確定年金の場合で、10年間で物価が2倍になったとします。
以前は100万円で購入できたものが、10年経つと同じ商品を購入する為には200万円が必要になるという事で、お金の価値が半分になった事を意味します。インフレが起こると、確定予定年金利率も下がる可能性があり満期時に貰える金額が減ります。

2. 保険会社の倒産リスク
また、保険会社が倒産するリスクもあります。倒産した場合は、責任準備金の約9割が補償される事になっています。
このような事が個人年金保険に加入する場合の問題点としてあります。契約前にはこのような点について、しっかりと理解しておきましょう。

【まとめ】
個人年金保険は、満期時に保険料払い込み総額にプラスされ返戻金が支払われる事になり、長く加入するほど返戻率も高く大変お得な保険であると言えます。
しかし、上記のような問題点やデメリットもある事をきちんと理解しておく必要があります。
問題点について理解したうえで、自身にとって必要な保険だと感じた場合は加入を検討しましょう。

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