医療保険選びに必要な高額療養費の知識

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【高額療養費とは?】

皆さんは高額療養費についてどれくらい知っていますか?高額療養費は平成20年に始まった医療制度で公的な医療保障がより手厚くなりました。この高額療養費について詳しい知識をもっていれば、医療保険を選ぶときに失敗をしないと思います。今回はそんな高額療養費について紹介しましょう。

【高額療養費計算の具体例】

高額療養費をいくらもらえるのかわからないという人にその具体的な金額をあげましょう。もしも入院や手術などの医療費が一ヶ月で80万円掛かったとします。これの3割を通常なら負担しますので自己負担24万円になり、こんな事態を回避するため医療保険にたくさん入っておかないといけないと思うかもしれません。しかし、高額療養費制度を使えば、自己負担が8万5430円になります。標準報酬月額が28万円~50万円の平均的な収入ならこの金額で済みます。このように所得区分に応じて設定された高額療養費算定基準学を超える時はその超える部分が高額療養費として支給されます。高額療養費の算定基準額の計算式は少し複雑で80,100円+(療養に要した費用-247,000円)×1%となります。もしも、この金額より収入が少ない場合には57,600円や35,400円になり、さらに多くの高額療養費が支給されます。ただし、9万円弱といっても毎月の支払いとなると厳しいと思われる人もいるでしょう。さらに高額療養費には多数該当といって4ヶ月目からの自己負担額が標準世帯では4万4400円になる仕組みがあります。これらを利用することで、長期入院時にも負担が大きく軽減できます。

【高額療養費の注意点】

ただし、この高額療養費には差額ベッド代といわれる個室などの利用料金が含まれません。そして1食360円に改正された食事代も医療費にならないため、この自己負担額にさらに加算されることとなりますので注意しましょう。食事療養の標準負担額という自己負担部分は今後も値上がりが予定されていて平成30年には460円になります。こういった部分の負担もしっかり保険で保障されたいと思う人には医療保険が有効です。入院日額5,000円でも保障されれば、自分の貯金を切り崩すことなく入院中も治療に専念でき個室も選びやすくなるでしょう。今、加入している医療保険の保障が1万円以上の入院日額であれば見直してもいいかもしれません。高額療養費を利用すれば、入院でもそんなに大きな金額が支出されることはありません。医療保険を選ぶ時は、必要以上にリスクを感じる必要はありません。掛け金を抑えて、必要な保障だけを選んでいきましょう。

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