医療保険の待機期間について

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はじめに

一般的に若いころは病気になるリスクが小さく、そして年齢を重ねるとともにそのリスクは大きくなっていきます。
とは言うものの、これはあくまでも一般的な傾向の話です。
年を取れば必ず病気にかかるというわけではありませんし、若ければ病気にはならないということでもありません。
つまり、病気になるリスクは誰にでもあるわけです。
そのようなリスクに備える保険が民間の医療保険。
もともと若い世代の間でも比較的人気が高かった保険ですが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、さらにその需要は高まっていると言えるのかもしれません。
ところで、せっかく保険に入ったのに、一定の期間は保障がないという場合もあります。
保険によっては、待機期間と呼ばれる期間があるためです。
医療保険の場合はどうなのでしょうか?

待機期間とは?

ある保険に入ることを決め、代理店などに連絡して契約を済ませたとしましょう。
健康状態に関する告知も行い、初回の保険料の支払いも済ませました。
ふつうの保険であれば、保障はその日からスタートします。
もし、その次の日に、何らかのケガや病気で入院することになった場合、その保険が医療保険であれば、請求してお金をもらうことができるはずです。
ところが、上記の手続きを全部終わらせたのに、それから一定の期間が過ぎるまでは保障がスタートしないというケースがあります。
待機期間とは、そのような期間のことを言います。
たとえば、待機期間が90日であれば、保障は91日目からスタートということになるわけです。

なぜ、このような期間が設けられているのでしょうか?
それは病気に気づかず保険に入ってしまった場合に対応するためです。
病気によっては、からだの中で異変が起こっていたとしても、本人がそれに気づかないケースが多々あります。
例を挙げるならば、初期のがんなどは検診でもしない限り気づかれることは少ないですし、いわゆる三大疾病の場合でもはじめのうちは本人に自覚がないケースも珍しくありません。
ところが、そのような状態のときに保険に入り、すぐに保障が始まってしまうケースが増えるとどうなるのでしょうか?
もちろん、保険会社の負担は大きくなってしまいます。
結果的に、保険料が値上がりし、他の加入者にとっても悪影響が出てしまうことになります。
そのような不平等な事態を防ぐ目的で設定されているのが、この期間なのです。

医療保険の場合はどうなる?

待機期間は、がん保険には設定されているのがふつうです。
しかし、一般的な医療保険の場合は、通常は設定されていません。
ただし、これは主契約の部分についての話です。
がんや三大疾病に関する特約を付ける場合、その特約に関しては待機期間が設定されるのがふつうですので、この点にはご注意ください。

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