はじめに

近年、各分野におけるテクノロジーの進化は目覚ましいものがあります。
医療分野においてもその流れは顕著で、難病と言われるような病気でも治癒の可能性が広がってきました。
さらに、日本人の平均寿命が伸びていることもその表れと言えるでしょう。
このような流れは今後もさらに加速していくと考えられています。
そこでこの記事では、テクノロジーの進化により将来の医療がどのように変化していくのか、その予想図を描いてみたいと思います。

医療の将来予想

テクノロジーの進化で将来の医療はどのように変化していくのか？
具体的にその予想図を見てみることにしましょう。

病院に行かなくなる

まず考えられるのがこれです。
と言っても、「体の具合が悪くなっても医療のお世話にならない」という意味ではありません。
自宅に居ながらお医者さんの診察を受けられる機会が増えるという意味です。
その背景にあるのはオンライン技術の進歩と普及。
すでに条件を満たすケースではオンラインによる診察が導入されており、今後はその流れが加速すると考えられます。
そうなると、病院まで足を運ぶというケースはかなり減る可能性があります。
もしかしたら、病院に行くのは手術や入院治療などがどうしても必要なケースに限定されていくかもしれません。

治らなかった病気が治るようになる

期待する人が最も多いのはこれではないでしょうか。
これまでも、医療技術は飛躍的な進歩を遂げてきました。
そのおかげで、以前であれば治らなかった病気が治るようになり、健常なころと同様に社会復帰できる例も増えてきています。
さらに、テクノロジーの進歩により治療に伴う体への負担も減らすことができるようになってきており、それに伴って入院期間の短縮化も実現されつつあります。
内視鏡や腹腔鏡などを使った治療は、その代表例と言えるでしょう。
将来的にも、このような傾向が進んでいくことは間違いないはずです。
また、病気のさらなる早期発見・早期治療にもテクノロジーの進歩は大きく貢献してくれることでしょう。

医療のオーダーメイド化

AI技術や遺伝子解析技術の進歩により、今後は個別のケースに応じた医療がさらに進められるようになっていくと思われます。
身体的特徴や生活習慣といった個々のデータ分析や遺伝子解析などを通じ、より治る確率の高い治療法が選択しやすくなるでしょう。
また、将来かかりやすい病気についても、高い精度で予想できるようになるはずです。

最後に

テクノロジーの進化により将来の医療はさらに発展していくことが期待されます。
ただし、一つだけ気をつけておかなければならないことがあります。
それは医療費の高額化です。
現在でも、最新の治療法を受けるためには高額の費用が必要になることが珍しくありません。
将来、医療技術発展の恩恵をしっかりと享受するためには、医療保険への加入など経済的な面での備えがより重要になってくると言えるでしょう。