医療保険の責任開始日って何?

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はじめに

医療保険のパンフレットなどを読んでいると「責任開始日」という文字が書かれていることがありますよね。
「うん?これって具体的には何が始まる日のことなのかな?」
と思われた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、この医療保険の「責任開始日」について説明していきたいと思います。

責任開始日とは?

簡単に言うと、
「この日から加入した医療保険が有効になりますよ」
という日のことになります。
言い換えれば「保障が始まる日」ですね。
つまり、加入している医療保険の保障は、責任開始日以降に起こってしまったけがや病気を治療するための入院や手術に対してなされることになるわけです。

いつがその日になるの?

原則的には、
(1)サインをした申込書(契約書)を保険会社が受け取った
(2)病歴などの告知を済ませた
(3)保険料の初回の支払いが終わった
の3つがすべて完了した日となります。
したがって、身体の状態に問題がなく、上記の3つが即日で済ませられるようなケースでは、医療保険に入りたいと思ったその日のうちに保障をスタートさせるといったことが可能な場合もあります。

また、保険会社や商品によっては責任開始の特約が付いていることがあります。
保険に加入するときは、申込書の提出や告知がすぐに済んだとしても審査に数週間程度の時間がかかり、その日のうちには契約が成立しないケースも珍しくないですよね。
むしろそのようなケースのほうが多いかもしれません。
そういう場合でもこの特約が付いている保険であれば、審査に通った後に日をさかのぼって責任開始となるので安心です。
一般的に、この特約が付いた商品では「サインをした申込書を保険会社が受け取った日」と「告知が済んだ日」のうち後のほうの日付から責任(保障)が開始となります。
このため、申し込み・告知を済ませ審査が終わるまでの間にけがや病気をして入院することになっても保障がなされるわけです。

気を付けておくべきことは?

先ほども述べましたが、医療保険でカバーされるのは「責任開始日以降に起こってしまったけがや病気」を治療するための入院や手術です。
「責任開始日以降の入院や手術」ではありません。
ですので、「責任開始日以降の入院や手術」であっても、きっかけとなったけがや病気になったのがそれより以前であれば保障はありません。
この点は勘違いが起こりやすいので注意が必要です。

まとめ

今回は医療保険の責任開始日とは何を意味するのか、いつがその日に当たるのか、気を付けるべき点は何なのかといったことについて説明しました。
医療保険に限ったことではありませんが、保険ではあまりなじみのない用語が出てきたり、用語の意味が分かりにくかったりといったことがありがちです。
今ひとつよく分かっていない状況なのに自分だけで判断すると、思わぬ勘違いやトラブルが発生してしまうこともあります。
少しでも不明な点があれば、迷わずに保険のプロや加入を考えている保険会社に相談するようにしましょう。

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