- 2021-9-1
- 医療保険
はじめに
好き好んで事故に遭う人はいないでしょう。
車を運転するときなどは、誰しもが事故を起こさないように気をつけているはずです。
しかし、事故の中にはいくら気をつけていても防ぎようのないものもあります。
特に乗っている車が後ろから衝突されるという事故は、防ぐことが難しいもの。
むちうちはこういった事故でよく見られる症状です。
見た目には異常がわかりづらいことも多いのですが、本人にとってはつらい症状が出てしまうことも珍しくありません。
ところで、このむちうちですが医療保険は使えるのでしょうか?
使えないことのほうが多い
近年、民間の医療保険に対する人気が高まっています。
この記事を読んでいる人の中でも、加入している方は多いでしょう。
病気になって入院をしたり手術を受けたりすることになればそれなりの出費を覚悟しなければなりませんが、この保険に入っていればそういったケースに保障をしてもらえます。
つまり、少なくとも経済的なダメージだけは和らげることができるので安心というわけですね。
ところで、医療保険と言えば「病気に備えるもの」というイメージが強いかもしれません。
しかし、実際のところその対象となるのは病気だけではありません。
ケガが原因で入院や手術をすることになってもきちんとカバーしてもらえます。
では、今回のテーマとなっているむちうちの場合はどうなるのでしょうか?
結論から言うと、ケースバイケースではあるものの一般的には保障がなされないケースのほうが多くなります。
それはなぜか?
まず挙げられるのが保障の対象になっているのは何かという点です。
一般的に医療保険でお金を受け取ることができるのは、「入院をしたとき」あるいは「手術をしたとき」です。
ところが、むちうちで入院や手術まですることになるケースというのはあまりありません。
また、中には通院がカバーされるタイプの商品もありますが、その場合でも保障がなされるのは入院をした後の通院のみというのが一般的です。
さらに、症状の特徴のこともあります。
むちうちの特徴として挙げられるのは見た目に異常がわかりにくいということ。
お医者さんが肉眼で見たり、レントゲンを撮ったり、あるいは触診をしたりしても、実際に異常があるかどうかを判定しにくいということですね。
このような第三者による裏付けが難しい症状に関しては、一般的に保障の対象とはなりません。
以上のような理由により、むちうちは、保険ではカバーできないケースのほうが多くなってしまうのです。
最後に
ここまで、医療保険に入っていたとしても、むちうちに関しては保障がなされないケースのほうが多いということを説明してきましたが、必ずしもそうなるということでもありません。
たとえば、災害保険特約を付加していた場合。
こういったケースであれば、逆に保障がなされる可能性が高くなります。
なお、災害保険特約を付けたほうがいいのかどうかといったことや、災害保険特約が付いている医療保険の中でどれがおすすめなのかということについては、保険のプロまでご相談されることをおすすめします。