- 2021-11-6
- 未来設計
はじめに
将来、現役を引退したら都会を離れてのんびり田舎暮らしをしたい。
そうお考えの方もいらっしゃることでしょう。
ところが、この田舎暮らし、都会での暮らしの延長で考えていると痛い目にあってしまうかもしれません。
本気で将来の田舎暮らしを考えるのであれば、若いうちからそれなりの準備を行っていく必要があるのです。
今回は、このテーマについて考えていくことにしましょう。
田舎暮らしに最も必要なものはお金!
なぜ、都会での暮らしの延長で田舎暮らしを考えていると、痛い目にあう可能性が高いのか?
その最たる理由は、田舎暮らしはお金がかかるということです。
たとえば、交通費。
都会の場合であれば買い物など日常生活の大部分は徒歩圏内で済ませられるでしょう。
それに加えて、公共交通機関も発達していますから、自家用車がなくてもそれほど困ることはありません。
ところが、田舎暮らしではそうはいきません。
地域にもよりますが、ほとんどの場合、徒歩圏内だけで日常の用事を済ませるのは困難です。
公共交通機関があったとしても本数が少ないのがふつうで、都会のような便利さは期待できません。
したがって、買い物に行くのにもちょっとした用事にも自家用車が必要不可欠になってきます。
一家に一台ではなく、一人に一台の自家用車が必要になるケースも珍しくありません。
このため、購入費用や税金、さらには燃料やメンテナンスのためのお金が都会暮らしよりも余計にかかりやすいのです。
また、田舎暮らしと言えば、古民家での生活を考えている方もいらっしゃるかもしれません。
ところが、古民家のような築年数が経った物件に住む場合、その維持管理や修繕には相当な費用がかかることを覚悟しておかなければなりません。
これは古民家だけの話ではなく、中古の住宅などを購入する場合でも同じです。
住む地域によっては、厳しい気候条件に対応するための設備を導入・維持していくためのお金も必要になるでしょう。
さらに、田舎暮らしでは、地域住民との付き合いもより密接で濃いものになりがちです。
このため、都会暮らしとは比較にならないくらい多くの交際費用がかかってしまうことも珍しくありません。
ライフプランを作って若いうちからしっかりとした準備を!
ここまで見てきたように、田舎暮らしをしていくためにはお金がかかります。
都会での暮らしを想定した老後資金に、さらに上乗せした金額を考えておく必要があるのです。
もちろん、それだけのお金を作っていくにはそれなりの時間がかかります。
つまり、老後の生活に対する若い頃からの準備が通常にも増して重要になってくるということです。
そして、しっかりとした準備をするためには、しっかりとした計画が大切であることは言うまでもありません。
将来の田舎暮らしを考えているのであれば、年齢がまだ若いうちから目標へ向かうためのライフプランを作成し、それに基づいて着々と準備を行っていくことが重要と言えるのです。