- 2022-4-29
- 未来設計
人生100年時代、長い人生の中で、悩みが尽きる事はありません。少しでもその悩みや不安を減らしてくれるものが、年金と保険です。今回は、年金についての基本的なおさらいと、検討したい保険についてお話しします。
日本の公的年金
日本の公的年金制度は、国民年金、厚生年金、共済年金の3種類があります。順番に説明します。
国民年金
日本国内に在住する20歳から64歳までのすべての人に加入が義務付けられています。年金の支給は65歳からですが、制度の改正により、60歳から、65歳から、70歳から、75歳からと選べるようになりました。受給開始年齢が高くなるほど、毎月の受給額も大きくなります。
厚生年金
民間企業で会社員として働いている人に加入が義務付けられている年金です。給与から天引きされます。
共済組合
国家公務員、地方公務員、私立学校教職員が加入する年金です。厚生年金は、共済組合として給与から天引きされたお金の一部が、国民年金に収められています。そのため、会社員や公務員の人は特に手続きをしていなくても、国民年金を納めている事になります。
国民年金、厚生年金、共済年金を一定期間納めた人は、老齢年金を国から受給する事ができます。現役を退いた人の多くは、この老齢年金を主な収入源として生活する事になります。
介護保険
介護保険は、国が運営する保険の一種です。40歳になると加入が義務付けられ、毎月保険料を納める事になります。40歳から64歳までの間、自身が加入している健康保険料と一緒に納めます。先述の共済組合の医療保険加入者や、協会けんぽ、職場の健保に加入している人は、事業主がその半分を負担してくれます。
また、家族の扶養に入っている人は、40歳以上65歳未満であったとしても、介護保険料を納める必要はありません。被保険者である家族が、被扶養者の分まで払っている事になるからです。介護保険料率は、居住している自治体によって異なります。また、被保険者の前年度の収入によっても変わります。
公的年金と介護保険にプラスするならどの保険?
ここまで紹介して来た様に、日本には公的保険と介護保険が整っています。それだけでは不安だという方のために、一つだけ保険をプラスするとしたらどの様な保険が良いでしょうか?ここでは、個人年金保険をお勧めしたいと思います。
個人年金保険の種類
個人年金保険は、受け取り方によっていくつかに分ける事ができます。
種類①確定年金タイプ
確定年金タイプとは、契約時に保険会社との間で取り決めた期間を迎えると、被保険者の存命中であっても、死亡後であっても、年金が支払われる保険です。
種類②有期年金タイプ
それに対し、有期年金タイプは、被保険者が存命期間中、契約時に取り決めた一定期間のみ年金を受け取る事ができる保険です。被保険者が死亡した場合は年金の支払いは打ち切られる点に注意しましょう。
種類③終身年金タイプ
終身年金タイプは、被保険者が、契約時に取り決めた年齢に達してから死亡するまでの間、生涯、年金を受け取る事ができる保険です。万が一、年金受給開始年齢前に被保険者が死亡した場合でも、それまでに払い込んだ保険料の総額が、死亡給付金として支払われるので安心です。
最後に
今回は、将来の悩みを軽くしてくれるものとして、年金と保険を紹介しました。老後資金の不足問題などが取りざたされていますが、公的年金と介護保険、そして民間の保険を利用すれば、それほど悲観する事は無いのではないでしょうか。いずれにしても、じっくりと情報収集する事をお勧めします。