- 2025-12-23
- 学資

子どもの将来のために「学資を準備しておきたい」と考える親は多いものの、実際に「いくら必要なのか」「いつまでに準備すべきか」が曖昧なままになっていることも少なくありません。教育費は進学先や通学形態によって大きく異なり、計画的な備えが重要です。この記事では、学資に必要な金額の目安と、準備のステップを具体的に解説します。
目次
- 学資とは何を指すのか
- 教育費の総額目安(幼稚園~大学まで)
- 公立・私立の違いによる費用差
- 自宅通学と下宿の違い
- まとめ
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学資とは何を指すのか
「学資」とは、子どもの進学・教育に必要な費用の総称で、入学金や授業料、教材費、通学費、生活費などを含みます。特に大学進学時には一時的に大きな支出が発生するため、早い段階から計画的に積み立てることが重要です。
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教育費の総額目安(幼稚園~大学まで)
文部科学省の調査(令和元年「子供の学習費調査」等)を基に、教育機関別の費用総額を概算すると以下のようになります。
オール公立(幼稚園〜大学)
→ 約1,000万円(すべて自宅通学の場合)
公立小中+私立高校+私立大学(文系)
→ 約1,300万円〜1,600万円程度
すべて私立+私立大学(理系・医学部を除く)
→ 約2,000万円〜2,500万円以上
この金額は、「入学費用+授業料+通学・教材費」などを含めたもので、さらに塾代や習い事も含めると、より高額になるケースがあります。
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公立・私立の違いによる費用差
公立と私立では、特に高校・大学以降の学費に大きな差があります。
- 公立高校の年間授業料:約11万円(実質無償化対象)
- 私立高校:約50万~100万円程度(授業料・諸経費含む)
- 国公立大学(4年間):約250万円(入学金+授業料)
- 私立文系大学:約400~500万円(4年間)
- 私立理系大学:約600~800万円(4年間)
また、入学初年度に必要な費用は平均100万円以上となるため、特に大学進学時に向けた資金準備がカギとなります。
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自宅通学と下宿の違い
大学進学で下宿を選ぶ場合、家賃や生活費が年間100万円~150万円ほど追加でかかります。
たとえば、
- 家賃:月5万円 × 12ヶ月=60万円
- 食費・生活費:約50万〜70万円
- 通学費や帰省費用なども含めると、4年間で約500万〜600万円の追加費用が想定されます。
このため、自宅から通えない場合には、学費とは別に生活費分の備えが必要となります。
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まとめ
子ども一人にかかる教育費は、公立・私立、自宅通学・下宿によって大きく異なりますが、少なくとも1,000万~2,000万円程度の学資が必要になると考えておくと安心です。
特に大学進学時の負担が重いため、それまでに計画的な準備を行うことがポイントです。学資保険などの方法を活用し、ライフスタイルに合った方法で無理なく準備を進めましょう。














