学資保険の満期は期待できない?

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はじめに

結婚し、子どもが生まれると考えなくてはいけないのが教育資金。
そして、資金を作る手段として多くの人が利用しているのが学資保険ですよね。
しかし、最近その学資保険があまり期待できないといったような話を聞いたことはないですか?
「加入を考えていたのに・・・」
と思っていた人のために、その理由をご説明します。

利回りを求めるなら・・・

学資保険が期待できないのは利回りを求めた場合です。
例えば、保険料の支払いで100万円積み立て、満期時に180万円受け取るといったように払い込んだ金額よりも満期保険金の方が大幅に増えているといったことが現在の学資保険ではありえないのです。
ただ、バブル期に上記のような恩恵を受けた人の中には、いまだに「学資保険は満期時に増えて返ってくるもの」と認識している人がいるようです。
そして、そういった認識の親から勧められ学資保険に加入したものの満期保険金が大して増えていなかったと感じる人が多いのが実情でしょう。
これが「学資保険は期待できない」というイメージにつながると思われます。
確かに利回りは期待できません。
もし、その点を重視するのなら保険商品ではなく、リスクは伴いますが投資を考えるべきでしょう。今ならスタートしたばかりで2037年まで申し込みができる「つみたてNISA」がおすすめです。こちらは小額から始められ得られた利益は20年間非課税です。

貯蓄が下手な人にはおすすめ

利回りは期待できませんが、貯蓄を確実に行う点では大いに期待できます。
まず、学資保険は保険料が毎月口座から自動で引き落とされます。
ですから、「今月は貯金に回すお金がない」なんてことは起きません。
それから積み立てたお金を引き出すことはできません。
急なお金が必要なときに利用できないのはデメリットかもしれませんが、すぐに貯金を崩してしまう人にとっては助かる仕組みといえるでしょう。
引き出しはできませんが、途中解約でお金を手にすることは可能です。
しかし、この場合元本割れする恐れがあります。
学資保険のような貯蓄型保険は解約した際に払い戻されるお金が支払った保険料の総額よりも多くなるには期間がかかり、早い段階で解約すると保険料の総額より下回る仕組みとなっているからです。
これらの点から強制的に貯蓄ができる保険ともいえるので、貯金が苦手な人やローリスク・ローリターンでもいいから資産を増やしたい人には向いているでしょう。
もちろん、しっかり教育資金を貯めたい人にもお勧めです。

まとめ

学資保険に何を求めるかで期待できる・できないといった評価は変わります。
それから加入を前提で考えているのなら満期保険金を受け取るタイミングに注意が必要です。受験方法や子どもの人数によって受け取るべき時期が異なるからです。
ですから、一度、貯蓄する目的、貯蓄したお金を使うタイミングなどを考えてみてください。そうすることで自身に合った貯蓄方法や保険商品が見えてくることでしょう。

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