- 2022-5-11
- 学資
こどもを授かると幸せと共に訪れるのが教育資金などのお金の心配です。こどもの成長に連れて小・中・高と進学していき、その度に入学金や授業料等の教育費が発生します。今回は教育資金をサポートする学資保険について、保険の目的を中心に解説します。
学資保険の目的とは?
学資保険の最大の目的はこどもの教育費を貯める事が挙げられます。一般的には毎月決まった額を保険料として支払う事で、「満期金」や「祝金」という名目で給付金を受け取る事ができます。これはこどもの入学時期など、一定の年齢になると受け取る事ができるお金になります。
基本的な考え方として、進学に備えるために毎月積み立てをする事が挙げられます。金額の大きい教育費を長期計画で用意する意図があります。ただし、生命保険会社が運用しているので、会社によっては商品の内容が異なる可能性があるので注意が必要となります。
教育資金の相場を知る
教育費とは具体的に何がかかるのかを解説します。教育費と聞いて1番イメージしやすいのが授業料だと思いますが、実は教育費は授業料以外にもたくさんの出費があります。給食費や部活等の学校外活動費、通学費や修学旅行費などたくさんの項目が挙げられます。
これらをトータルでみると、幼稚園から高校卒業まで全て公立に通った場合は約550万かかります。全て私立に通うと公立の約3.4倍の約1830万円かかると言われています。さらに大学進学となると、さらに何百万円が追加で教育費としてかかります。
学資保険のメリット
教育資金には多額のお金が必要だと解説しましたが、学資保険は教育資金を支援する役割があります。支援の内容として長期的な積立計画を立て、契約者とこどもの教育資金を補うなどがあります。ここでは学資保険のメリットとデメリットを解説します。
学資保険のメリットとして挙げられるのが、「保障」がついている事です。預貯金とは違って、毎月の積立に加えて学資保険には「保障」がついています。保障内容の例として、親に万が一の事があればこどもの教育資金が確実に確保されるなどがあります。
また、預貯金とは違って自由に引き出す事ができないので、支払いの義務感のもと計画的に積立をする事ができます。保険販売会社にもよりますが、預貯金よりも運用益が高いとされています。ただし、運用益が高いとされているのは「解約しない限り」なので注意が必要です。
デメリット
メリットがあればデメリットも存在します。学資保険のデメリットとして挙げられるのは、途中解約すると元本割れしてしまう事が挙げられます。契約時には解約の意図がなくても、人生で何が起きるかわかりません。そのため預貯金よりもリスクがあると言えます。
また、預貯金と同じように自由にお金を引き出す事ができないのも、デメリットとして挙げられます。突発的にお金が必要となる場合に預貯金は引き出す事ができますが、学資保険の場合は引き出す事が不可能となります。融通が効きづらいのが学資保険のデメリットです。
最後に
学資保険は莫大な教育資金を計画的に貯める事を目的とした保険になります。学資保険にはメリットも多数あり、うまく利用する事で預けたお金よりも高いリターンを得る可能性があります。これに対してデメリットもあり、それぞれを考慮して家庭にあったものを選ぶ事が大切となります。