学資保険?積立NISA?教育資金確保にはどちらが良い?

4927334_s

こどもの教育資金は幼稚園から高校までで、約550万円から約1830万円かかるとされています。膨大な教育資金を効率よく確保する方法として、学資保険や積立NISAといった「投資」があります。学資保険と積立NISAの概要を中心にどちらが良いかを解説します。

学資保険とは

学資保険とは簡単にいうと保険料を毎月積み立てて、こどもが一定年齢に到達すると「満期保険金」として給付金が受け取れる保険が一般的とされています。給付金以外にも保障があり、親に万が一の事があればその後の保険料が免除されます。これは預貯金や投資では得られない学資保険ならではのメリットです。

学資保険は返戻率は低く、お金を増やす目的で利用される事はあまり多くはありません。これに対して満期保険金の金額や受取時期が明確であるため、将来のプラン立てにとても有効となります。教育資金を貯める目的としては最も信頼度が高い商品と言えます。

積立NISAとは

積立NISAは金融庁が「積立・分散投資・長期」に適したと認めている投資信託を選び、決まった間隔で決まった金額を購入する投資です。ちなみに投資信託とは、投資のプロが様々な投資先の株や債券をセットにした投資商品の事をいいます。積立NISAの最大の特徴が非課税で投資できる事が挙げられます。

非課税で投資できる期間・金額が決められており、最長20年の期間と年間最大40万円を非課税として投資する事ができます。これは20年間で最大800万円を非課税で投資する事ができるということになります。積立NISAは長期に渡って少しずつ積み立てる事ができ、月100円といった少額から投資する事ができる投資となります。

どちらが良い?

学資保険と積立NISAの特徴と概要を見てきましたが、ここでは2つを比較してどちらが良いかを解説します。比較するポイントとして5つの項目を設けます。安全性・収益性・税金面・途中解約・その他特徴の5つを軸に比較して、それぞれに向いている人を解説します。

◯安全性
学資保険→高い
積立NISA→低い

◯収益性
学資保険→中程度
積立NISA→低い

◯税金面
学資保険→課税対象となるが、控除額が設けられている
積立NISA→非課税

◯途中解約
学資保険→可能。しかし元本割れする可能性が高い。
積立NISA→可能。元本割れは運用次第。

◯その他特徴
学資保険→契約者死亡時の保障がある。生命保険料控除の対象となる。
積立NISA→投資可能な商品が限定されている。

向いているのは?

学資保険に向いているのは、できるだけリスクを取らずに安定して教育資金を確保したい人です。決められた額を決められた時期に受け取る事ができるので、長期的な計画が立てやすいです。また、万が一の場合の死亡保障もありこどものために備える事ができます。

積立NISAに向いているのは、多少のリスクを追ってまでも教育資金を貯めたい人です。学資保険よりも教育資金を増やせる可能性があり、長期的に運用する事でリスクも抑えられます。ただし、死亡保障がなく、リーマンショックのような状況になれば大きく元本割れする危険性があります。

最後に

保障や長期的な計画を立てることに重きをおく人は学資保険がよく、リスクを多少背負っても教育資金を増やしたい人は積立NISAが向いています。どちらを選ぶかは家庭によって状況が変わります。両方のメリットとデメリットを理解し、将来を見据える選択が大切となります。

関連記事

ページ上部へ戻る