公的医療保険の種類と特徴~概要~

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【はじめに】
医療保険は病気やけがで医療機関を受診した際に発生した医療費の一部を保険者が給付する制度のことで被保険者の医療費負担を軽減するために設けられています。

今回、公的医療保険の種類と特徴について紹介していきたいと思います。

【公的医療保険には2種類ある!】

医療保険制度には「被用者保険」と「国民健康保険」の2種類あります。
まず「被用者保険」についてですが、これは国民年金と国民健康保険を除いた保険の総称のことになります。
ちなみに被用者とは個人事業主や企業に雇われた会社員のことでいわゆるサラリーマンなどの労働者が対象になります。

以下被用者保険のメリットとデメリットについてまとめてみました。

(被用者保険のメリット)
・所得に応じた高い保障がしやすい
・本人の所得を把握しやすい
・雇い主による拠出が出しやすい
など

(被用者保険のデメリット)
・全国民を対象とした適用が困難である
・給付金に格差が生じる
・最低限度の保障に欠ける
など

また、「国民健康保険」についてですが、こちらの加入対象者は全ての個人事業主、無職者、認定を受けていない事業所の従業員などが該当します。
簡単に言えば被用者保険に加入していない方を対象にした保険ということができ、また、地方保険とも呼ばれることがあります。

【健康保険と国民健康保険の給付内容の違いについて】

両者の高額療養費や出産一時金などは同額になりますが、健康保険には病気やけがで働けない期間や出産前後で働けない期間の保障が付帯されている点が国民健康保険の給付内容と違う点になります。

【公的医療保険の特徴】

特徴を4点に絞って紹介してみたいと思います。

・国民皆保険
日本の医療保険には必ず加入する権利と義務があります。
これは日本に在住している外国人についても同様のことが言えます。

・フリーアクセス
医療保険制度を利用している方は必ず健康保険証を持っているはずで健康保険証さえ持っていれば全国どこの医療機関でも受診し簡単に医療サービスを受けられる点は大きな特徴といえるでしょう。

・医療給付・現金給付
「医療給付」とは療養に必要な現物を給付することを言い、診察や薬剤の給付なども医療給付に該当します。一方傷病手当金や出産一時金のように現金で支給されるものを「現金給付」と言います。

・医療負担額が所得などによって変わる
最も特徴的なのは本人の医療負担額が3割で済む点です。
また高額療養費制度といったひと月の負担額を抑えられる制度もあり歯科治療や接骨院などで使えるのも特徴です。

【まとめ】

この記事を参考に公的医療保険の特徴や種類について正しく理解し、役立ててください。
ありがとうございました。

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