サラリーマンの年金は会社と折半?

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年金は半分を会社が出してくれているという話を聞いたことある人は多いのではないでしょうか? また、年金はどのように納付しているのでしょうか。
新入社員でわからない方や経理で勉強しなければならない人もいるかと思います。
理解できるように年金の仕組みについてご説明します。

目次
1.年金は会社と折半
2.厚生年金保険料について
3.保険料の納付と計算方法
4.国民年金と厚生年金の違い
5.まとめ

1.年金は会社と折半

サラリーマンの場合、厚生年金に加入することになります。
ここで、保険料の負担が会社と折半され被保険者が半分、会社が半分支払うようになります。厚生年金は私達の老後の生活の大きな支えになります。ですので、その仕組みや保険料の計算等について詳しく知っておく必要があります。

2.厚生年金保険料について

国民年金保険料は一定の収入以下の人を除きどのような人でも一律で決まっています。
厚生年金保険料は本人の収入(以下、標準報酬月額)によって納める保険料が異なるのです。
厚生年金保険料は現在では、標準課税月額の18.3%となり、健康保険料と同様に会社と労働者が半分ずつ負担します。つまり、実際は9.15%が引かれることになります。
たとえば、標準報酬月額が20万円の場合、厚生年金保険料は36,600円になり実質負担額はその半分の18,300円になります。収入が30万円の場合54,900円で実質負担額は27,450円となっています。
このように収入が多くなればなるほど厚生年金保険料は多くなります。
給付を受ける際にも報酬比例となっているため支払った保険料が多い人ほど多くの年金を受け取れることになります。

3.保険料の納付と計算方法

国民年金保険料は、年金受給者以外は自身で納める形になりますが、厚生年金保険料は給与から天引きされる形で納めるようになります。
また保険料の計算に使用する標準報酬月額は、毎年4月から6月までの3か月間に受け取った給与総額を3で割り算出します。
この計算で算出された収入は、9月から翌年の8月までの厚生年金保険料の計算に適用されるのです。
厚生年金保険料の月額は下記のような計算で求められます。
厚生年金保険料の月額=標準報酬月額×厚生年金保険料率
ただし、保険料率は度々改定されますので年度末に確認しておきましょう。

4.国民年金と厚生年金の違い

保険料の納付方法や、保険料の決め方以外にも国民年金と厚生年金には違いがあります。まず厚生年金は遺族年金や老齢年金、障害年金などが手厚いということ、病気や怪我によって働けなくなった場合に傷病手当金を受け取ることができるなど充実した保障があります。

5.まとめ

厚生年金の保険料は会社と被保険者で折半して払います。
国民年金に比べ保険料は割高ですがその分充実した保障や、将来受け取る年金額に違いがあります。国民年金に加入している人は、将来の年金不足に備え国民年金基金で上積みや付加年金に加入するという事も考えておく必要があるでしょう。
また万が一に備え民間の保険も検討するのもよいのかもしれません。

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