個人年金保険で返戻率は重要!返戻率を上げる方法とは?

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今や多くの人が加入している個人年金保険ですが、加入する時には返戻率という事も保険を選択する際の一つの重要なポイントになると思います。返戻率の計算と、返戻率を上げる方法など詳しく見てみましょう。

【返戻率の計算方法】
まず、返戻率の計算方法をみてみましょう。
個人年金保険を比較する時に重要なのは、支払総額に対して将来自分が受け取る事が出来る金額です。
これを返戻率と言い計算式は下記のようになります。
年金受取総額÷保険料総支払額×100=返戻率(%)
例えば、30歳の女性が月々1万円の保険料を30年間支払い、10年確定年金の保険に加入している場合の返戻率は下記のようになります。
1万円(保険料)×12カ月×30年間=3,600,000(保険料支払い総額)
428,000円(年金年額)×10年間=4,280,000(年金受取総額)
4,280,000÷3,600,000円×100=119%がこの場合の返戻率になります。

【返戻率を上げる方法】
では、この返戻率を少しでも上げる方法はあるのでしょうか?
これは保険会社によってできる場合とできない場合がありますが、返戻率を上げる有効策として覚えておきましょう。
・保険料を月払いではなく年払いにする
どの保険でも言えますが、保険料を月払いよりも年払いにした方が支払い総額を抑える事ができます。特に長期間保険料を支払い続ける個人年金の場合、この方法は大変有効です。保険料の減少によって、総支払額も減少され結果的に返戻率が上がります。

・保険料を前納する
契約時にまとまったお金が用意できる場合は、年払い保険料を一括で支払う事で前納割引が適用されます。

・年金を据え置きする
受取年齢になってもそのまま保険を据え置きして運用していく事で利益が上乗せされ返戻率も上がります。
このように、返戻率を上げるには様々な方法がありますのでぜひ保険に加入する時には検討してみてください。

【受給開始年齢を上げた場合】
それでは、実際に受給開始年齢を上げた場合の返戻率の変化を25歳女性、年金100万円を10年間受け取るプランの場合を例に見てみましょう。
60歳払済、60歳から受給する場合 保険料19,500円で返戻率122%
60歳払済、65歳から受給する場合 保険料19,500円で返戻率131%
60歳払済、70歳から受給する場合 保険料19,500円で返戻率142%
となります。受給開始年齢を5年繰り下げるほど返戻率は約10%上がる事がわかります。

【まとめ】
このように個人保険では、受給開始年齢と返戻率は大きく関係しています。また受取り開始年齢は、年金を受け取る時に変更する事もできます。契約時に60歳から受け取る形にしていても、実際にはまだ元気で働ける状態であれば65歳や70歳に繰り下げるというのも返戻率を上げる一つの方法であることを覚えておきましょう。

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