- 2020-4-9
- 学資
はじめに
学資保険の保険料は毎月支払っていくというのが一般的ですが、それ以外にも一括払いや年払いといった方法もあります。
金額的には、一括払いが最もおトクで、次いで全期前納、そして年払いの順となりますが、それぞれの方法ごとに金額面以外のメリット・デメリットもありますので、以下で紹介していきたいと思います。
方法別のメリットとデメリット
保険料を支払う際にかかる手数料は、ふつう保険会社持ちとなっています。
また、まとめて支払ってもらった方が、保険会社がそのお金を運用できる期間も長くなります。
このため、支払う回数が少ないほど、保険料がおトクになるようなシステムになっています。
一括払い
保険料の全額を一度で支払うもので、一時払いとも言います。
本来であれば10年とか18年といった長いスパンで毎月支払っていく保険料を一回で支払うわけですから、保険会社が負担する手数料も最も少なくて済みますし、運用できる期間も長くなります。
このため、保険料は月払いよりもかなり安くなるのがふつうで、金額的な面では最もおトクな方法と言えるでしょう。
ちなみに、受取額を支払額で割った数字を返戻率と呼びますが、この返戻率をアップさせるのに最も効果があるのはこの一括払いということになります。
ただし、この方法には以下のようなデメリットもあります。
多くの学資保険には「払込免除特約」が付加されています。
これは、本来保険料を支払っていくべき期間の途中で契約者の方にもしものこと(死亡や重度の障害など)があった場合に、その後の保険料の支払いは免除される一方で保険金は契約通りに支払われるという特約です。
一括払いの場合はこの特約が適用されず、契約者の方にもしものことがあっても支払った保険料は返ってこないので、この点には注意が必要です。
また、年末調整や確定申告の際の保険料控除が、払った年の一度きりしか使えない点もこの方式のデメリットと言えるでしょう。
全期前納
こちらの方法でも保険料の全額を一度に保険会社へ渡すことになりますが、支払うのではなく預ける形になります。
支払時期ごとに預けたお金の中から保険会社側がその期の保険料を差し引いていくわけです。
この方法であれば、保険料控除は毎年使うことができます。
それに、払込免除特約も適用されますので、契約者の方にもしものことがあれば預けたお金のうちまだ差し引かれていない分は返してもらえます。
また、金額的にも通常の月払いに比べれば、かなりおトクとなります。(ただし、一括払いよりはやや高くなります)
年払い
その年分の保険料をまとめて支払う方法です。
一括払いや前納ほどではありませんが、毎月支払うよりは金額的におトクです。
また、一括払いや前納ほどの大金を用意する必要がないこともメリットと言えるでしょう。
なお年払いの場合、契約者の方にもしものことがあれば払込免除特約は次の年から適用されることになります。
月払いの場合は、次の月から適用されますので、この点は年払いのデメリットと言えるかもしれません。
最後に
今回は、学資保険の保険料について支払い方別のメリットとデメリットを紹介しました。
実際にどのような方法が適しているかは、契約される方の状況やニーズによって変わってきますので、保険の専門家に相談されることをおすすめします。