【はじめに】
「将来お金が必要になった時のため」と、毎月決まった額を積み立てたり、何らかの保険に加入する人は大勢います。
その「将来」というのは、結婚や出産、定年退職など、生きている間に予想できる転機のことを指している場合がほとんどです。
では、一般的によく言われる「将来」の出来事にどれくらいのお金が必要になると思いますか？
今回、結婚、出産、子育てにかかるお金について見ていきたいと思います。

【結婚、出産、子育てにかかる資金】

1.結婚
大きなライフイベントとしてまず思い浮かぶのは、結婚ではないでしょうか。
筆者の周りの20～30代の夫婦を見ていると、資金の関係で披露宴を行わない夫婦も多いようです。
しかし、「披露宴でみんなに祝福してほしい！」という考えも根強いので、ここでは披露宴なども含めた結婚資金をまとめます。
出典元は、某ブライダルメディアが2016年に行った調査です。
調査によると、婚約から挙式・新婚旅行までの間にかかるお金は、平均500万円。内訳は次の通りです。

結納：15.3万円
両家の顔合わせ（会場費等）：7.1万円
婚約指輪：39.4万円
結婚指輪：25.8万円
挙式・披露宴・
披露パーティー総額：385.5万円
新婚旅行：64.7万円
新婚旅行土産：9.6万円

場合によっては、部屋を借りる時の敷金礼金、家具の購入費用がかかってくるので、夫婦の経済状況を見ながら優先順位をつけましょう。

２．出産、子育て
出産も、人生の中の大きな転機と言えます。
また、子供が生まれたら大人になるまで育てる必要もあるので、出産、教育にかかるお金は「人生の三大支出」（住宅購入資金、教育資金、老後資金）の一つとも言われています。
実際、どれくらいのお金が必要になるのでしょうか。
出産にかかる平均総額は正常分娩の場合で約50万円と言われています。（国民健康保険中xxx央会のデータより）
内訳は、次の通りです。

入院（6日（：入院料 約11万円
室料差額：約1.6万円
分娩料：約25万円
新生児管理保育料：約5万円
検査・薬剤料：約13万円
処置・手当料：約14万円
産科医療保障制度：約16万円
その他：約27万円

これに加えて、出産前の検診では数万円のお金がかかる場合もあります。

次に、文部科学省が2016年に行った「子どもの学費調査」から、生まれた子供の教育費の平均を見てみたいと思います。

幼稚園(3年)：公立 約67万円、私立約150万円
小学校(6年) 公立 約193万円、私立約921万円
中学校(3年) ：公立約144万円、私立 約401万円
高等学校(3年)：公立約123万円、私立約300万円
大学(4年)：公立約244万円、私立約524万円

幼稚園～大学まで効率の学校に通った場合でも、770万円前後の資金が必要となります。

【最後に】

結婚、出産、子育てだけでも、約1,320万円の資金がかかります。（場合によってはこれより多額になる場合も）
また、将来のお金の蓄えを作る方法には、貯金、積立、学資保険などいろいろな方法があります。
今後、夫婦でどんな風に生きていきたいのか、またどれくらいの収入が得られそうかを考えて、自分達に合う方法で将来のお金を蓄えましょう。