在宅リハビリをする場合医療保険と介護保険の併用は可能?

0a1fb1574928351c8b2c6fe196f60589_s

寝たきりや、高度障害になった場合「長年住み慣れた家で治療を受けたい」「最期は自宅で迎えたい」と考える人は多くいます。そんな時に、利用できるのが在宅リハビリです。
リハビリは、医療保険や介護保険を利用すると実費よりも安く受ける事ができますが両方を併用することは可能なのでしょうか?それぞれの保険について詳しくみていきましょう。

【介護保険と医療保険の併用は可能?】
在宅でリハビリを行う場合、患者側が「これは医療保険で」「これは介護保険で」という風に決める事はできず、すべて国の制度で定められているため併用をする事はできません。
具体的には65歳以上の高齢者で、介護保険の申請をして介護認定を受けている人は介護保険を利用しリハビリを受ける事になります。
また医療保険のリハビリ対応となる人は、介護保険の申請年齢に達していない40歳以下の若年層と、厚生労働省が認めている特定疾患の方は医療保険を使いリハビリを受ける事になります。
ただし、医療保険を使いリハビリを受ける事ができるのは「訪問看護ステーション」での訪問リハビリのみです。医療法人の訪問リハビリテーションは介護保険の対象ですので間違えない様にしましょう。

【場合によっては併用できるケースがある】
医療保険と介護保険は利用できる人の条件が異なるため、原則併用ができません。しかし、以下の様なケースでは併用ができる事がありますので覚えておきましょう。

・別の診断名でサービスを受ける場合
同一の診断名で両方の保険を使う事はできませんが、別の診断名としてリハビリを受ける場合は併用が認められる場合があります。

・利用する時期が違う場合
診断名が同一の場合でも、月が異なる場合は併用が認められる場合があります。

・難病に該当する場合
難病に該当する場合は、併用する事ができます。介護保険で訪問看護を受けていた人が難病の指定を受けた場合、今まで通りリハビリを受けながら同一の診断名で治療を受ける事ができます。

【リハビリで優先されるのは医療保険・介護保険?】
リハビリを受ける場合、医療保険と介護保険の優先順位はリハビリの目的が治療にあるかどうかで変わります。
病気の治療や症状の回復が目的の場合、リハビリについては医療保険が適用されます。例えば、骨折などをした場合のリハビリは治療の一環として行われるため、医療保険の対象になります。
それ以外の場合、リハビリが病気の治療ではない場合、要介護状態である、16種類の特定疾病患者である場合などは介護保険が適応されます。
介護保険と医療保険を併用することは基本的にはできませんが、一部例外もあります。また、介護保険と医療保険ではリハビリの目的によってどちらが優先されるか決まります。
保険を有効に使うためにも両方の保険の仕組みを十分理解しておく事が大切です。

関連記事

ページ上部へ戻る