第三分野の医療保険の保険料が値上がり?!

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【はじめに】
長寿の時代になり保険の見直しを検討されている方もいることでしょう。みなさんは保険が「第一分野」「第二分野」「第三分野」と3つに分かれていることをご存知でしょうか。今「第三分野」の保険が注目をあびています。しかしその保険料が値上がりすることになりそうです。では、なぜ値上がりしてしまうのかこちらのページでみていきましょう。

【3つに分かれる保険の種類】

保険は大きく分けると第一分野の保険(人の命や身体に対して保証する保険)と第二分野の保険(物を対象とした保険)第三分野の保険(第一分野と第二分野の保険の中間に位置するまたはどちらにも属さない保険)の3種類に分類されます。以下に例を挙げます。
・第一分野→定期保険・長期標準定期保険・逓増定期保険・終身保険・学資保険など
・第二分野→自動車保険・地震保険・住まいの保険・店舗総合保険・海外旅行保険など
・第三分野→ガン保険・医療保険・所得補償保険・傷害保険・介護保険など

【第三分野の保険とは】

従来医療保険などの第三分野の保険は外資系の保険会社が販売していました。その当時は外資が参入しようとしても競争にならないほど、国内大手の生命保険会社が圧倒的な力を持っていたのです。そのため、国内大手生命保険会社による特約ではない独立した医療保険などの販売は認められなかったのです。
しかし、保険業界にとって「死亡保障商品の対象となる人口が減る一方で年金・医療・介護商品の対象となる人口が増えている」などの事情が変わり、段階的に解禁し2001年7月からは国内大手生命保険会社でも販売できるようになりました。

【長寿化により変わる保険】

2016年1月にマイナス金利政策が施行されたことにより、生命保険の商品値上げが引き上げられていきました。本格的になったのは2017年4月に保険料の標準利率が引き下げられたことで、終身保険や学資保険などの多くの生命保険の商品が値上げされました。これは、保険会社は国債などで運用しているためマイナス金利によって儲けを出しづらくなったからです。
例えば保険業界で一番売れているという、終身型の医療保険やガン保険。これは生きている間に使われる保険ですので、病気やガンになったりして病院に行けば行くほど保険会社はお金を支払わなければいけません。そうなると保険会社の収益が低くなり保険会社本体が倒れてしまいかねません。そのようなことから、終身型の医療保険は値上がりせざるをえなくなったのです。
しかし、保険会社も多種多様な商品をだしており、第三分野の保険は商品によって値上がりしたり、値下がりしたり、据え置きだったりと、保険会社や商品によって様々です。

【まとめ】

従来の5日目から入院給付金の保証が1泊2日からの保証ができたり、ガン保険も掛け捨てでないタイプの商品ができたりと保険の商品も選択の幅が広がっています。複雑な仕組みになっている保険の商品もあるので、これから保険を加入される方、見直しをされる方は自分のライフスタイルに合った商品を見つけたいものです。

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